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わがまま?自己主張?子どもの主張が強くなってきた時に知っておきたいこと

自己主張とわがままの違い

子育てで親が悩まされるのが子どものわがままです。言うことを聞いてくれないと嘆いている親は珍しくはありませんが、自己主張であれば決して悪いことではありません。

しかし、親側も自己主張とわがままの違いを理解していないことが多いです。そこで、自己主張とわがままの違いについてや、子どもの自己主張とどのように向き合うべきなのかを考えてみましょう。

自分の考えを主張する「自己主張」 VS 甘えが含まれる「わがまま」

自己主張とわがままの違い。それは、わがままには「甘え」が入っている点にあります。自己主張は「自分はこうしたい」という欲求であって、子どもだけではなく、人間誰もが持っているものです。

子どもでも、2歳頃からすでに自己主張が始まるとも言われているように、人間の本能と言ってもよいでしょう。

物事に対し、自分はどうしたいのかを主張する。それが「自己主張」です。一方のわがままは、いわば「こうしたい」という目的があるのではなく、「自分の方を向いてもらいたい」「構ってもらいたい」という甘えです。

一見どちらも同じように思うかもしれませんが、わがままと自己主張は似て非なるものです。

わがままと自己主張は「目的」が異なる

自己主張は、いわば「自分の理想」ですが、わがままは「理想がかなわない苛立ち」からの甘えです。

例えば買って欲しいものがあると告げるだけであれば自己主張ですが、親に断られてその場で泣き叫ぶ。これは自己主張ではなくわがままです。思った通りに行かないからこそ、とにかく泣いてでも思った通りにしてもらいたいという気持ちで、もはや「欲しい」ではなく、「言うことを聞いて欲しい」が目的に変わっています。

しかし、親としては「困っている」という事実だけになりますので、どちらも「わがまま」だと捉えることでしょう。そして、どちらに対しても「ダメだ」と抑圧すると、子どもの自己主張を押しつぶしていることになります。

自己主張は好ましいことだからこそ無条件に抑えるべきではない

わがままに対しては親として毅然な態度を取ったほうがよいでしょう。わがままを許していたら、子どもも「わがままを言えば何とかなる」と錯覚してしまうからです。

しかし、自己主張は好ましいことです。自分が何をしたいのかを言葉や態度に表せるということは、例えその事象が欲しいものがある、食べたいものがあるといったことであったとしても、決して悪いことではありません。むしろそのような自己主張は抑えるものではなく、親として正面から向き合うことが大切です。

なぜなら、自己主張と真正面から向き合うことで、子どもは新しい判断が可能になるからです。無理なら無理で「それは無理!」と一方的に抑えつけるのではなく、なぜダメなのか、原因から説明してダメな理由を分かってもらえば、できることとできないことを考え、次の自己主張をします。

しかし、無条件に「それはダメ!」「わがまま言ってるんじゃない!」と抑圧すると、子どもは「自分の言うことなんて聞いてくれない」と判断することでしょう。

子どもの自己主張の程度で親の接し方を変えるのは当然

一方で、自己主張にも強弱があります。自己主張の強い子どももいれば、あまり自己主張をしない子どももいます。どちらがよいかではなく、いわばそれが「子どもの個性」だと認識することが親としての責務です。

自己主張が強い子どもと自己主張が弱い子どもとでは、教育方針や接し方が変わるのは当然です。自己主張が強い子どもに対しては自己主張に対して親として向き合うことが求められますが、自己主張が弱い子どもに対しては、まずは積極的に自己主張できるように教育することが大切です。

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自己主張の強さはわがままとは違うもの

自己主張が強い子どもとわがままな子どもは違います。自己主張の強さは、いわば「理想をもっている」「自分がどうしたいのかが明確」な子どもということになりますが、わがままな子どもは決して理想をもっているのではなく、親に甘えているだけです。

もちろん自己主張の強い子どもも、時にはわがままを言うことはあるでしょう。しかし、大切なのは自己主張とわがままの違いを把握することです。違いが分からないと、わがままも自己主張も同じように扱ってしまい、子どもの積極的な行動を抑圧してしまうことにもなりかねません。

自己主張できる子どもとできない子どもの接し方の違いは親の立ち位置

子どもの主張が強くなってきた時に知っておきたいこと

自己主張できる子どもとできない子どもの接し方の鍵となるのが、親の「立ち位置」です。

具体的に言えば、自己主張ができる子どもに「自己主張しろ」と教育する必要はありません。しかし、自己主張がまだまだできない子どもには、自己主張の重要性を教えてあげなければなりません。

自己主張の強い子どもとは自己主張との向き合い方が肝要

自己主張の強い子どもには、自己主張の中身と向き合うことが大切です。自己主張は決して悪いことではありませんので、子どもの自己主張に対し、親として応えられるのかという点、応えることで教育上どのような影響があるのかを考慮しなければなりません。

例えば「欲しいものがある」という自己主張に対し、もしも欲しがっている物をあげたらどうなるのかを具体的に考えることが大切です。物を与えたらどうなるのかという「事実」を考察するだけではなく、子どもの心情面も考慮しなければならないでしょう。子どもの自己主張を度々退けている場合、子ども心には「親には何を言っても無駄だ」と感じているかもしれません。

「どうせ自分の言うことを聞いてくれない」と思われてしまったら、子どもは自己主張という気持ちがなくなるだけではなく、次第に親子の信頼関係そのものも希薄なものへと変わってしまいます。

すると、元々は自己主張のできる子どもが、次第に心を閉ざして自己主張ではなく、わがままを言うようになってしまうこともあります。

自己主張の弱い子どもには自己主張の大切さを

自己主張が弱い子どもには、自己主張と向き合う前の段階です。自己主張が決して悪いことではないと教えることで、自己主張を促します。ここで大切なポイントとして、せっかくの自己主張を不意にしないという点です。

自己主張の強い子であれば、一度ダメだと断ったところで自己主張を繰り返してくれることでしょう。しかし、自己主張が弱い子の場合、自己主張をするだけでも勇気を出していますので、応えられない場合、「やっぱり自己主張なんてするものじゃない」という気持ちが芽生えてしまう可能性があります。

子どもの自己主張する気持ちを育てるためにも、あまりにも非常識な自己主張以外は、親として叶える努力をすることが求められます。

自己主張とわがままの違いを把握して子どもと接しよう

自己主張とわがまま。同じようで、実はまったく異なるものだと分かっていただけたのではないでしょうか。

わがままと自己主張の違いを理解せずに子どもの主張を一律に「わがまま」と切り捨てることが、如何に教育上良くないのかも分かっていただけたはずです。

まずはわがままと自己主張の違いを理解し、わがままは正し、自己主張にはしっかりと向き合うことが、親に求められている立ち居振る舞いです。

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