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子どものお昼寝は必要?幼児の成長に欠かせない3つの理由と5つの注意点を解説

お昼寝は、食事や遊びと同様、幼児の成長に欠かせない行動のひとつです。お昼寝をすることで、幼児のさまざまな能力や機能が発達していきます。そこでこの記事では、幼児にお昼寝が必要な理由や、質のよいお昼寝をするためのポイントについて解説します。子どもの成長をサポートできるよう、ぜひチェックしておきましょう。

幼児にお昼寝が必要な3つの理由

お昼寝が必要な3つの理由

幼児にお昼寝が必要な理由としては、集中力や学力がアップすること、身体と心の健康状態が保たれることなどが挙げられます。ここでは、お昼寝が重要な3つの理由を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.お昼寝は幼児の学力をアップさせる

幼児期に必要な睡眠時間の目安は10〜14時間とされていますが、厚生労働省により子どもの睡眠不足が指摘されています。[注1]

睡眠不足は、集中力の低下や発達の遅れにつながる可能性もあるため注意が必要です。夜の睡眠時間だけで十分な場合は問題ありませんが、不足しているならお昼寝で補いましょう。適切な睡眠時間を確保することで、絵本を読んだり学習をしたりするときの集中力が上がり、結果として学力アップも期待できます。

[注1]厚生労働省 e-ヘルスネット:睡眠不足や睡眠障害、子どもへの大きな影響

2.身体と心の健康状態を保つ

遊びに熱中している子どもは、本人も気づかないうちに疲れをためこんでいます。疲れた状態で遊ぶとけがをしやすいですし、夜になって体調を崩してしまうケースもあるでしょう。午後の遊びを始める前にお昼寝をすることで、午前中の疲れをとることはとても大切です。

お昼寝は、身体だけでなく心の健康状態を保つうえでも重要です。眠くなるとイライラしたり、不安な気持ちが強くなったりする子どもも多いでしょう。楽しい気持ちや好奇心、積極的に行動する力が低下してしまうケースもあります。子どもに適度なお昼寝をとらせることで、前向きな気持ちでいられるようサポートしてあげましょう。

3.子どもの免疫力が高まる

子どもの免疫力アップが期待できることも、お昼寝が必要な理由のひとつです。睡眠不足は、抵抗力や免疫力を低下させてしまいます。短い時間でも免疫力アップにつながりますので、お昼寝は積極的にとるようにしましょう。インフルエンザが流行する季節などはとくに重要です。

質のよいお昼寝をするためには?5つのポイントを紹介

良質なお昼寝のための5つの注意点

さまざまな効果があるお昼寝ですが、質のよい睡眠を得られなければ意味がありません。ここでは質のよいお昼寝をするための5つのポイントを紹介しますので、子どもの眠りをサポートできるようチェックしておきましょう。

1.子どもが嫌がる場合は無理にお昼寝をさせない

子どもがある程度の年齢になると、お昼寝を嫌がる場合もあります。子どもが寝たくないのなら、無理にお昼寝をさせる必要はありません。まったく疲れていない日や、眠くならない日もあるでしょう。あくまでも子どものペースに合わせてあげることが大切です。

また、眠らなくてもベッドに横になっているだけで、ある程度の疲れはとれます。子どもがなかなか眠れなくて困っている場合は、「目を閉じて静かにしていようね」などとやさしく伝えてあげましょう。

2.お昼寝の直前にスマートフォンやテレビを見せない

お昼寝の直前に、スマートフォンやテレビなどを見せないようにしましょう。強い光を見ると、寝つけなくなったり、眠りが浅くなったりする可能性があります。絵本を読み聞かせる、静かな音楽を聴かせるなど、寝やすい雰囲気を作ることが大切です。子どもが小さな頃はひとりで寝られない場合もあるため、添い寝をしてあげるとよいでしょう。

3.部屋の明るさや温度を調節する

幼児に質のよいお昼寝をさせるためには、部屋の明るさや温度を調整することも大切です。部屋が明るすぎると、なかなか寝つけないケースもあります。電気を消したり、カーテンを閉めたりして、部屋を暗めにしてあげましょう。同じ部屋で作業をする場合も、照明は暗めに設定するのがおすすめです。

部屋の温度設定にも注意しましょう。寒すぎたり暑すぎたりすると、体調を崩す可能性もあるため注意が必要です。親の肌感覚やエアコンの温度設定で判断すると、実際の温度とは異なる場合もあります。部屋に温度計を置いてチェックすると確実です。

音環境も睡眠の質に影響します。テレビなどは消し、できるだけ静かな空間にすることが大切です。静かな音楽やリラックスできる音楽をかけてあげてもよいでしょう。

4.長時間のお昼寝は避ける

お昼寝は大切ですが、あまりに長時間寝させるのは避けましょう。お昼寝が長くなりすぎると、夜眠れなくなってしまい、その結果として次の日に寝不足になってしまうからです。子どもの年齢にもよりますが1〜2時間程度とし、遅くとも15〜16時には起きるようにしましょう。

5.午前中に軽く運動させておく

子どもがあまり疲れていない状態では、お昼寝を嫌がったり、寝つかなかったりするため、午前中に軽く運動させておくことも重要です。激しいスポーツをする必要はありません。散歩に行く、ボール遊びをする、かけっこをするなど、できるだけ体を動かすことを心がけましょう。

子どものお昼寝は親にとっても重要な時間

子どもにお昼寝をさせることには、親にとってもメリットがあります。子どもが寝ている間は、親もゆっくり休憩できます。午前中は、朝食の準備や着替え、部屋の掃除やゴミ出しなどでバタバタするため、かなりのエネルギーを消費する日も多いでしょう。子どもが眠ったタイミングで、親も一緒に休憩するのがおすすめです。添い寝をすれば、子どもも安心してくれます。

子どもが寝ている時間に、読書をしたり、イヤホンで音楽を聴いたりしてリラックスするのもよいでしょう。子育てをしていると、なかなか自分の時間を確保できないものです。たまには息抜きをすることで、気持ちに余裕をもって子どもと接することができます。

子どもが寝ている間に別の作業をしよう、夕食の準備をしておこう、などと考えてしまうこともありますが、無理をしすぎる必要はありません。少し楽をするくらいでも、子どもは自然と成長していきます。親も適度に休憩や睡眠をとり、午後からの動きに備えることも大切です。

適切にお昼寝をさせて幼児を健やかに育もう!

今回は、幼児にお昼寝が必要な理由や、質のよいお昼寝を確保するためのポイントについて紹介しました。お昼寝は、子どもの成長や発達に欠かせません。お昼寝をさせることで、心や身体の健康を維持できる、免疫力の向上が期待できる、といった効果を得られるため、積極的にお昼寝時間を確保しましょう。

質のよいお昼寝をさせるためには、寝る直前にスマートフォンやテレビを見せない、午前中に散歩や軽い運動をさせておく、といった対策が効果的です。また、子どもが嫌がる場合は、無理にお昼寝をさせる必要はありません。子どものペースに合わせながら適切にお昼寝をさせ、さまざまな能力の発達をサポートしましょう。

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