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子どもを「甘やかす」と「甘えさせる」の違いを理解しよう

子どもを「甘やかす」ことと子どもに「甘えさせる」ことは、まったく異なる行為です。子どもの成長のためには、ある程度甘えさせることも大切ですが、甘やかすことには注意が必要です。子どもを甘やかしてばかりいると自立心が育たなくなり、いつまでも親に頼ってしまう可能性もあります。2つの相違をきちんと認識したうえで子どもと接しましょう。ここでは、「甘やかす」と「甘えさせる」の相違点を詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

「甘やかす」は子どもの物理的・金銭的な要求を満たすこと

「甘やかす」とはどんなこと?

甘やかすという行為は、子どもの物理的な要求や金銭的な要求を満たすことといえるでしょう。たとえば、子どもが欲しがったおもちゃをすべて買ってあげる、自分で着替えられるのに手伝ってあげる、子どもの宿題を肩代わりする、といったことが挙げられます。

もちろん、子どもにおもちゃやお菓子を買ってあげたり、できない部分を手伝ってあげたりすることは大切です。子どもの願いを適度に聞いてあげることや、行動をサポートしてあげることで、親子の絆は深まります。ただし、子どもの要求を過剰に聞き入れてしまうと、過保護や甘やかしにつながってしまうため注意が必要です。

親の都合で無意識に子どもを甘やかしている場合もある

頭では「子どもを甘やかすべきではない」とわかっていても、無意識的に甘やかしているケースもあるでしょう。たとえば、出かけるまでの時間がないからといって、本来は子どもが自分でできる着替えを手伝ってしまう、親がしたほうが早くきれいになるからといって、おもちゃを片付けてしまう、といったことが挙げられます。

小さな子どもはすべての作業をひとりではこなせないため、サポートが必要な場面もありますが、親の都合を優先せず、できるだけ子ども自身に行動させることが大切です。

子どもを甘やかすと自立心が育たない

甘やかしてばかりいると、自立心が育たず、いつまでも親に頼ってしまう子どもになってしまうでしょう。子どもは親の対応に影響を受けて育ちます。いつも要求を受け入れていると、親に言えば何でも買ってもらえる、自分でやらなくても手伝ってもらえる、などと子どもが勘違いしてしまいます。

いつまでも親を頼っていられるわけではありません。また、甘やかしすぎると、自分で行動する楽しさや、苦労しながらも成功するうれしさを奪ってしまいます。子どもの成長のためには、ときには厳しく対応し、我慢させることや苦労させることも必要でしょう。

甘やかすことで子どものワガママはエスカレートする

子どもがワガママを言うため、仕方なく子どもの要求を受け入れてしまうケースもあるでしょう。子どもがスーパーでお菓子を買ってほしくてワガママを言っている光景などはよく見かけます。ときにはワガママを聞いてあげても問題ありませんが、いつも受け入れていると、騒げば買ってもらえるなどと子どもが勘違いしてしまいます。子どものワガママがどんどんエスカレートする可能性もあるため注意が必要です。

ついつい子どもを甘やかしてしまうことを防ぐためには、一定のルールを設けておくとよいでしょう。たとえば、お菓子を買ってあげる曜日や個数などを、子どもと一緒に考えて決めておくのもおすすめです。子どもに厳しく接するのが苦手という人でも、子どもと一緒に決めたルールであれば実行しやすいでしょう。

甘えさせることは子どもの精神的要求を満たしてあげること

「甘えさせる」とはどんなこと?

一方、甘えさせるという行為は、子どもの精神的な要求を満たしてあげることといえるでしょう。「甘え」に対して悪いイメージをもっている人も多くいますが、すべての「甘え」が悪いわけではありません。甘えることは、子どもが親の愛情を確認する行為でもあります。前述のとおり、甘やかしは避けるべきですが、甘えさせることは子どもの成長にとってとても重要です。

子どもは甘えさせてもらうことで、親から愛されていることや守られていることなどを確認します。絶対的に安心できる場所があること、愛してくれる存在がいることで、子どもは安心して外の世界へ出ていけるのです。甘えさせると自立できないのではないかと心配になるかもしれませんが、実は適度な甘えが自立につながります。

適度に甘えさせることで親子の信頼関係を築こう

子どもに適度に甘えさせることで、親子の信頼関係が深まります。信頼関係が構築されることによって、子どもは幸福感や満足感、安心感などを感じます。気持ちが満たされていれば、家庭でも幼稚園でも学校でも元気に楽しく生活してくれるでしょう。

甘えさせることは、子どもの自己肯定感の向上にもつながります。自己肯定感とは、自分の存在を認めたり、自分を愛し、大切にしたりする気持ちを指す言葉です。子どもは、親に甘え、受け入れてもらうことで愛されていることを実感し、「自分は大切な存在なのだ」「自分はここにいてもよい人間なのだ」ということを理解します。

自己肯定感の高い子どもは、自信をもってさまざまなことに挑戦したり、多くの友だちと交流をもったりします。甘えられる場所や安心できる場所があるからこそ、「失敗しても大丈夫」という気持ちを強くもって行動できるのです。

甘え方は子どもによって異なる

甘え方は子どもによって大きく異なります。親に抱きつこうとする子どももいれば、手をつなごうとする子どももいるでしょう。スキンシップではなく、頻繁に話かけてくるタイプや、「見て見て」と注目を求めるタイプもいます。年齢によっては、わざと親を困らせる行動をして甘えるケースもあるでしょう。

子どもが愛情を求めているときは、思いきり甘えさせて愛を伝えることが大切です。甘え方は年齢や性別、性格などによって異なるため、子どもの行動をよく観察し、甘えたい気持ちや行動を見逃さないようにしましょう。

子どもが甘えてこない場合は声をかけてみよう

甘えるのがうまい子どももいれば、苦手な子どももいるでしょう。子どもは意外と親のことを観察しており、「忙しそうだから話しかけないでおこう」「甘えたら怒られそう」などと考えて我慢している子どももいます。ただ、どんな子どもでも、甘えたい気持ちや自分のことを見てほしい気持ちはもっているでしょう。

子どもが自分から甘えてこないときは、親から声をかけてみることが大切です。「こっちにおいで」「一緒に遊ぼう」などと簡単に声をかけたり、会話したりするだけでも問題ありません。家事や仕事が忙しいなかでも子どもと接する時間を確保して、少しでも甘えさせてあげることで、子どもの自立や心の成長につながります。

かわいい我が子だからこそ「甘やかし」と「甘えさせる」をしっかり区別しよう!

今回は、子どもを甘やかすことと子どもに甘えさせることの違いについて解説しました。甘やかすことは、子どものワガママを助長したり、自立心が育つのを妨げたりするため避けるべきしょう。ただ、すべての「甘え」が悪いわけではありません。

子どもにとって、親に甘えさせてもらうことはとても重要です。適度に子どもに甘えさせることで、自己肯定感が高まったり、自立心が育ったりするため、子どもの甘えたいサインを見逃さず、しっかりと愛情を注いであげましょう。

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