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子どもがギャン泣きする理由とは?年齢別の泣き原因と対処法を解説

子どもを「甘やかす」ことと子どもに「甘えさせる」ことは、まったく異なる行為です。子どもの成長のためには、ある程度甘えさせることも大切ですが、甘やかすことには注意が必要です。子どもを甘やかしてばかりいると自立心が育たなくなり、いつまでも親に頼ってしまう可能性もあります。2つの相違をきちんと認識したうえで子どもと接しましょう。ここでは、「甘やかす」と「甘えさせる」の相違点を詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

年齢別、ギャン泣きの原因とは?

年齢別ギャン泣きの原因はこれ!

子どもがギャン泣きするのには、生理的な欲求を満たしたい、自分の気持ちを主張したいなど、さまざまな理由があります。ここでは、年齢別にギャン泣きの主な理由を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

0〜1歳:生理的な欲求を満たしたいから

生まれたばかりの子どもが泣くのは、眠たい、お腹がすいた、といった生理的な欲求が満たされないことが理由であるケースが多いでしょう。暑い、寒い、おむつが汚れていて気持ち悪い、といったことを訴えている可能性もあります。ミルクを飲ませたり、オムツを交換したりしても泣きやまない場合は、体調が悪い可能性もあるため熱を測ってみるなどの対応が必要です。

生後2〜3ヵ月くらいになると、生理的な理由以外でも泣くことがあります。たとえば、夕方になると急に泣き出す「たそがれ泣き」などが挙げられます。たそがれ泣きの原因は明確にはわかっていませんが、子どもが成長するにつれて次第になくなっていくのが一般的です。

1〜2歳:自分の気持ちを主張したいから

自我が芽生え始める1〜2歳頃は「イヤイヤ期」などと呼ばれ、自分の気持ちを主張したくてギャン泣きするケースが多いでしょう。「これは食べたくない」「この服は着たくない」といった意思が出てくるのですが、言葉ではうまく伝えられないためにギャン泣きしてしまうのです。

この時期に2人目の子どもが生まれた場合は、「赤ちゃん返り」をして泣いている可能性もあります。親はどうしても小さな赤ちゃんのほうを向いてしまうため、「自分への愛情がなくなってしまったのでは」と不安を感じ、ギャン泣きすることで親の愛情を取り戻そうとしているのです。

2〜3歳:何事も自分でやりたいから

2〜3歳頃になると、ひとりでできることも多くなってくるため、何事も自分でやりたくなる場面が増えてきます。自分で歩きたくてベビーカーを嫌がったり、ひとりで座りたくてベビーシートを拒否したりするケースもあるでしょう。

急いでいるときにギャン泣きされると、イライラして無理やり乗せてしまいがちですが、子どもの意思を無視するとギャン泣きがひどくなる場合もあります。

3〜5歳:うまくできないから

3〜5歳頃の子どもは、さらにいろいろなことにチャレンジしたがります。服の着替えや靴ひもを結ぶこと、親がしている作業などを自分でやりたくなるのです。しかし、子どもはまだ手先を器用に動かせなかったり、仕組みを理解していなかったりするため、うまくいかない場面も多いでしょう。

ボタンがうまく留められない、靴ひもをうまく結べない、といったことでギャン泣きすることもあります。親がサポートしようとすると、嫌がってギャン泣きがエスカレートすることもあるでしょう。

年齢別、ギャン泣きの対処法

年齢別ギャン泣きの対処法はこれ!

子どもがギャン泣きしているときは、その理由を考えながら対応することが大切です。ここでは、年齢別にギャン泣きの対処法を紹介しますので、チェックしておきましょう。

0〜1歳:母乳やミルクをあげて抱っこする

新生児がギャン泣きする理由は生理的なものである場合が多いため、母乳やミルクをあげる、おむつを交換する、寝かしつける、といった対応をするとよいでしょう。それでも泣きやまないときは、抱っこしてあげると落ち着く場合もあります。新生児は、明確な理由がなくても「なんとなく不安」という気持ちで泣くケースも多いため、近くにいて安心させてあげることが大切です。

1〜2歳:選択肢を与えて子どもに選ばせる

自分の気持ちを主張したい「イヤイヤ期」のギャン泣き対応には、困ることやストレスを感じることが多いでしょう。食事や着替えの際、何を提案しても泣きやまなかったり反抗されたりする場合は、「Aにする?それともBにする?」というイメージで選択肢を提示して、子どもに選ばせるのが効果的です。子どもは選ぶことで自分の意思を示せるため、納得して行動してくれるケースが多いでしょう。

2〜3歳:子どもの気持ちに共感してあげる

この時期に限りませんが、子どもの気持ちに共感してあげることはとても大切です。「抱っこしてほしい」「自分で歩きたい」「一緒に遊びたい」など、子どもはさまざまな要求をしてきますが、いつでも対応できるわけではありません。ただ、子どもの気持ちを無視したり、拒否したりすると、ギャン泣きがエスカレートする場合もあります。「抱っこしてほしいんだね。でも、今は忙しいから仕事が終わってからね!」などと、子どもの気持ちを受け止めたうえで、できる範囲の対応をすることが重要です。

3〜5歳:子どもができない部分だけをサポートする

自分でやりたいのにうまくできなくて泣いている、親が代わりにやろうとするとさらに泣く、という場合は、部分的にサポートしてあげることが大切です。たとえば、靴ひもをうまく結べずに泣いている場合は、「この紐の向きが違うよ」などと、最小限のアドバイスをしてあげましょう。「どの部分が難しいの?」と子どもに聞いてみるのもよい対応です。

ギャン泣きする幼児への間違った対応とは?

ギャン泣きする幼児に対して、必要以上に怒ったり、無視したりするのは避けましょう。ここでは、間違った対応について詳しく解説しますので、子どもの気持ちに寄り添うためにぜひチェックしてください。

1.必要以上に怒る

子どもが長時間ギャン泣きしているとイライラしてしまいがちですが、必要以上に怒ったり、怒鳴ったりするのは避けましょう。怒ったときは静かになるかもしれませんが、子どもの気持ちは満たされません。別の場面で不満が噴出するケースもあるでしょう。子どもは、自分の気持ちを理解してほしくて泣いている場合も多いため、まずは共感的に接することが大切です。

2.焦って泣きやませようとする

できるだけ早く泣きやませたいという気持ちになるのは当然ですが、焦ると逆効果な場合もあります。子どもにとって泣くことはコミュニケーション手段のひとつであるため、泣くのを止められると無視されているように感じる場合もあるからです。なぜ泣いているのかを考えながら、落ち着いて声をかけてあげるとよいでしょう。

ギャン泣きに疲れた…そんなときは?

いつもギャン泣きに対応していると、疲れてしまうことだってあります。ここでは、ギャン泣きに疲れたときの対処法を紹介しますので、自分に合いそうな方法を取り入れてみてください。

1.一緒に散歩に行く

一緒に散歩に行くことや外に出てみることで、子どもも親も気分転換になる場合があります。家の中で泣いていた子どもが泣きやむケースも多いため、ぜひ試してみてください。

2.子どもを安全な場所において少し距離を置く

とくに0〜2歳くらいの子どもはうまく言葉で伝えられないため、なぜ泣いているのかすらわからず、ストレスを感じることも多いでしょう。我慢できなくなったときは、ベビーベットなどの安全な場所に子どもを置いて、いったん離れてみることが大切です。子育ては長期戦です。親が限界を超えて子育てが嫌にならないよう、落ち着く時間を確保することも必要といえます。

ギャン泣きに焦らないことが大切!精神衛生を保って幼児と関わろう

今回は、子どもがギャン泣きする理由やその対処法などを紹介しました。子どもがギャン泣きすることには、生理的な欲求を満たしたい、自分の気持ちを伝えたいなど、さまざまな理由があります。年齢別に考えられる理由は異なりますが、まずは共感的に接し、子どもの気持ちを理解してあげることが大切です。

ただ、ギャン泣き対応にストレスを感じることもあるでしょう。親が世話をできなくなると子どもは生きていけません。限界がくる前にストレスをうまく解消して、精神衛生を保ちながら子どもと関わっていきましょう。

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