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子どもの忍耐力を養うために親が気をつけたいこと

最近は、叱らない子育て、褒めて育てるという子育て法がよいとされる風潮にありますが、悪いことをしても叱らない、何でもほめるという育て方は我慢できない子を育てることになります。

忍耐力がない子どもは、親というガードを失うと非常に生きづらい人生を歩むことになるので、気をつけなればいけないことを学んでおきましょう。

子どもにおける忍耐力とは?

子どもにおける忍耐力とは、簡単にいってしまうと我慢です。

大人であれば、辛いことや苦しいことに耐える力だったり、何事も諦めずに続けたりする力のことを忍耐力と表わしますが、子どものうちはそこまで強靱な忍耐力をもつのは難しいものです。逆に、子どもに辛い忍耐を強要すると、何かに挑戦する行動力が失われたり、自分の考えを主張できなくなったりしてしまいます。

子どものうちは、欲しいものがあっても少し我慢をする、もっと遊びたくても我慢して家に帰るというような我慢が忍耐力となります。

子どものうちは、欲しいものがあっても少し我慢をする、もっと遊びたくても我慢して家に帰るというような我慢が忍耐力となります。

忍耐力がつくとこんなメリットがある

忍耐は大人になってから覚えればよいという親御様もいるかもしれません。しかし、子どものうちにつけておくメリットもあるのでご紹介します。

1. 目標を達成できるので幸福度が高い

子どもであっても、○○ができるようになりたい、○○が上手になりたいといった目標はあるものです。このときに忍耐力があれば、自分にとって大切な目標を達成しやすくなり、気持ちが満たされるので幸せを感じます。

つまり忍耐力をつけておけば、その分幸福度が高くなるというメリットがあるのです。

一方、忍耐力がなく、すぐ飽きたり投げ出したりすると何も達成できないので、心には不満や不平などネガティブな感情が生まれやすくなります。

2. 自己肯定感が育つ

達成感は自分の自信につながるので、忍耐力をつけておくと自己肯定感も育っていきます。

自己肯定感が高い子どもは、チャレンジする意欲や前向きに捉える力などに優れているので、何事に対しても積極的に行動する傾向にあります。

3. 友だちができやすくなる

子どものうちは、お互いが我慢できずぶつかり合うこともありますが、早くから忍耐力があると順番を守ったり我を通そうとしたりしないので、友だちができやすくなります。

忍耐力がない子は自由奔放なので、最初はだれとでも仲良くなれますし、リーダー的な存在になるかもしれません。

しかし、まわりの子どもに自分勝手、わがままと思われ始めると、友だちはどんどん離れていってしまいます。

忍耐力がないと起こる2つのデメリット

忍耐力がないというのは、子どもにとって大きなデメリットがあります。ここでは、どういったデメリットがあるのかをご紹介します。

1. 自己否定感が身についてしまう

忍耐力がないと何も達成できないまま成長していくため、自分に自信が持てなくなり、自己否定感が身についてしまいます。

自己肯定感の反対である自己否定感が高いと、自分からは何も行動しない、まわりを妬む、さらには失敗を人のせいにするなどネガティブな感情にとらわれてしまいます。

2. 人間関係が築けなくなる

忍耐はあらゆる場面で必要となりますが、大人になるにつれて増えるのが人間関係を構築するうえでの我慢です。

たとえば社会人になると、頑張っても認められない、理不尽な業務命令をされるというようなシーンがありますが、こういったときに感情的になって反発ばかりしていては同僚や上司との人間関係が壊れてしまいます。

忍耐力がないせいで友人知人、家族間でもすぐに怒ったり不機嫌になったりするようでは、生きるうえでとても大切な人間関係が構築できなくなってしまうのです。

忍耐力はいつから鍛えるべき?

忍耐力が重要といっても、0歳から1歳ぐらいまでは我慢をするという概念がないので、この年齢で忍耐力を鍛えようとするのは意味がありません。

我慢という概念を持ち始めるのは、第一次のイヤイヤ期が始まる2歳ごろからです。この年齢になると、保育園や公園などで親以外の人間と接触する機会が増えるので、我慢をしなければいけないシチュエーションが多くなってきます。

我慢という概念はわからないとしても、「我慢をしないと危ないよ」「少し我慢をすればもらえるよ」など我慢をするとどういったことが起こるのかを説明しながら諭していけば、少しずつ我慢を覚えていきます。

忍耐力は1日2日で身につくものではなく、日々の生活の小さいできごとのなかから長い時間をかけて身につけていくものです。

ですので、まだ小さいから我慢なんてできないだろう、いってもわからないだろうと甘やかすのではなく、我慢しなければいけないシチュエーションがあったらしっかり教えてあげましょう。



忍耐力を養うために親ができること・気をつけること

子どもに忍耐力をつける親の接し方

忍耐力は自然に身につくものではなく、育て方が大きく関わってきます。

育て方を間違ってしまうと、忍耐力がなく我慢のできない子どもに育ってしまうので、忍耐力を養うために親ができること、気をつけることを意識した子育てを実践してみてください。

目標を立てて達成感を味あわせてあげる

忍耐力を育てるうえで一番大事なのは達成感を味わうことです。

達成感というのは何かを続けることで得られるものですから、必然的に我慢をすること、つまり忍耐力を覚えていきます。小さいうちは、些細なことでいいので達成しやすい目標を立てて、それができたらシールや花丸をあげるという方法でも充分に子どもは喜びます。

1週間食事の後片付けができたらカレンダーに好きなキャラクターのシールを貼ってあげる、1日10分の勉強を10日間続けたらご褒美をあげるというように、何かを続けて達成することの楽しさ、喜びをゲーム感覚で教えてあげましょう。

我慢の大切さは言葉で教える

忍耐力をつけるには我慢が必要ですが、ただ「我慢をしなさい」というだけでは、子どもにとって我慢は苦痛だというイメージを与えてしまいます。

苦痛なイメージを持ったら、子どもはさらに我慢をするのが嫌になってしまうので、なぜ我慢をしなくてはいけないのか、我慢をする理由を教えてあげましょう。子どもの年齢によっては、説明をしても理解できないかもしれませんが、できるだけわかるように説明をしてあげてください。

説明といっても、適合性を持った正しい説明をする必要はありません。小さいうちは、「ブランコの順番を待たないとブランコさんが疲れちゃうよ」というようなたとえでも大丈夫です。

年齢とともに、なぜ我慢をしなくちゃいけないのか、我慢をすることの重要性を説明してあげるようにすれば、我慢は嫌なことではなく必要なことなんだと理解できるので、自発的に忍耐力を身につけてくれるようになります。

諦めることを放置するのは厳禁

難しいことにチャレンジしてみて、思うようにできないからと諦めるのは、達成感を知らない子どもにとっては当たり前のことかもしれません。

ですが、ここで親が子どもに同調して諦めるのはしょうがない、と放置するのは厳禁です。

もちろん無理強いして続けさせなくてはいけない、ということではありません。しかし、簡単に諦めることを覚えたり、嫌ならやめればよいという安直な考え方をしたりするようになったら忍耐力は育ちません。

たとえいまできなくても、続けることでできるようになるかもしれない、あと少し頑張れば目標を達成できるかもしれないという前向きな気持ちを教えてあげることが忍耐力を育てます。後ろ向きな行動を放置しないように気をつけてあげましょう。

未来のためにいまから我が子の忍耐力を鍛えましょう

忍耐力というのは、学校や職場はもちろん、人間関係でも日常生活を送るうえでもとても重要な力です。

生きていれば、どんなシチュエーションであっても不満を感じたり理不尽なことが起こったりするのですから、忍耐力は必要不可欠です。

我慢しすぎるのはよくありませんが、それでも生きていくためには必要な我慢もあるので、子どもの未来のためにもいまから我が子の忍耐力を鍛えてあげましょう。

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