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子どもの将来に影響を及ぼすのは育て方ではない?最も重要なこととは?

子どもの将来のためにはどのような育て方をすれば良いのか、どうすれば立派な大人になってくれるのか、ということは子育ての大きな課題です。
しかし、親の育て方が必ず子どもの成長に関係するという訳ではありません。
子どものためにできることは、あくまでも選択肢や可能性を広げてあげることです。
子どもが将来あらゆる可能性から自分で最適なものを選び取るために何をしてあげられるのかを考えていきましょう。

親の育て方は必ずしも子どもの将来に影響しない

親の子育ての方法が子どもの将来を決める、という「子育て神話」は未だに多くの人に信じられています。
こうすれば素直な子になる、暴力的な子は親の子育て方法が悪い、勉強好きな子にするにはこれが必要、などといった情報がたくさん溢れています。
しかし、実際にこれらの子育て神話が本当なら、世の中は優秀な人材ばかりになっているはずです。
決してそのような状態ではないということは、親の子育ては必ずしも子どもの成長には影響する訳ではないということです。
しかし、子どもの将来のために親が選択肢を増やしてあげることは可能です。
自分で考える力、自分で選ぶ力を養い、将来優れた人間になれるような環境に子どもを置いてあげるといった基礎的なことはできます。
子どもの将来のために親ができることを考えていきましょう。

非認知能力を鍛えることが大切

非認知能力の鍛え方

子どもの将来のためには、早期の段階で非認知能力を鍛えてあげることが大切です。
人間の能力には認知能力と非認知能力があります。
認知能力とは頭の回転、記憶力など学力に関係する能力です。
非認知能力とは、他者とのつながりや心の成長など、数値で判断できないような部分の能力です。
この非認知能力を伸ばすことで人間としての成長につなげることができます。

親子のコミュニケーションの時間を作る

非認知能力は、コミュニケーションでどんどん養うことができます。
子どもとのコミュニケーションの時間をより多く確保しましょう。
もっとも簡単な方法としては一緒に食事をする、というものがあります。
朝食をバラバラの時間に取るのではなく、できるだけ家族揃って食べるようにすれば、コミュニケーションの時間を増やすことができます。
遊ぶ時間を確保できないという方は、食事の時間を大切にしてみましょう。

読み聞かせを習慣化する

本を読み聞かせれば本好き、勉強好きな子に育つという「子育て神話」がありますが、必ずしもそのとおりになるとは限りません。
しかし読み聞かせをすることで脳が刺激され、自主的に本を読むようになったり、物事を深く考えるようになります。
親子のコミュニケーションの時間も自然に取れます。
読み聞かせによって得られる相手の気持ちを考える、自分の意見を持つ力は非認知能力のひとつです。

その場で具体的に褒める

子どもときちんと向き合って褒めることは、子どもの脳を刺激することにつながります。
子どもが何か良いことをしたら、あとで褒めるのではなくその場ですぐに褒めるようにしましょう。
褒め方も「すごい」「えらい」と簡単に褒めるのではなく、何をしたからすごいのか、何ができたからえらいのか、と具体的に褒めることが大切です。
褒める習慣を身に付けることで、努力することは良いこと、と子どもが認知するようになり、自然と努力するようになり、自分に自信を持てるようになります。



仲間との集団行動が子どもの将来に影響する

集団行動で役立つ協調性を育てる

子どもの将来には集団行動も大きな影響を与えます。
集団の中で行動することで協調性が身に付きます。
協調性は、学校だけでなく社会に出てからも役立ちます。
友人ができるというだけでなく、周囲とうまくやっていくことができるのでトラブルに巻き込まれにくく、仕事や人間関係でも有利になります。
協調性があるというのは周囲の意見に流される、自分の意見を言わないということではなく、自分の考えを持ちつつ、他人の考えも肯定できるということです。
人の気持ちを考え、その場その場で最適な言動ができるように育てましょう。

どのような仲間に囲まれるかが重要

集団行動は子どもの将来のために重要ですが、どのような仲間と過ごすかは非常に重要なポイントです。
攻撃的な集団に囲まれていると、攻撃的であることが当たり前になってしまいます。
反対に学習意欲の高い集団に囲まれていると、自然と学ぶことが当たり前だと認識するようになります。
切磋琢磨し合える、努力を認め合えるような仲間と過ごせる環境を用意してあげましょう。
塾や習い事で友達を作ったり、幼稚園、小学校を受験させて意欲のある子どもたちと一緒に過ごす時間を増やしてあげるというのも選択肢の一つです。

挨拶をする習慣を身につけさせる

挨拶は基本的なマナーとして、小さいころからきちんと身につけさせるようにしましょう。
挨拶をするだけで会話の糸口が見つかりやすくなり、初対面の人ともスムーズに会話ができるようになります。
これは交友関係を広めるためにも役立ちますが、社会に出てからでもおおいに役立ちます。
例え挨拶をしたあとに会話が弾まなかったとしても、明るくハキハキと挨拶ができる人は好印象を与えます。
そのときはダメでも、次に挨拶したときに話しかけてもらえたり、自然と親しみやすい印象を持ってもらうことができ、人間関係を円滑にするために役立ちます。

集団行動が苦手でも強要しない

集団行動は子どもの成長に大切ですが、中には集団行動が苦手な子どももいます。
そのような子どもに対して焦って集団行動をさせる必要はありません。
なぜ集団行動が苦手なのか、子どもの行動から考えてみましょう。
別にやりたいことがあるのであれば、その個性を活かしてあげることも大切です。自由にさせたいことをさせていれば、その楽しそうな空気を察知した他の子どもが自然とついてきてくれることもあります。
また、その集団と息が合わず、一緒にいたくないと思っている可能性もあります。
その場合は違うコミュニティに参加させてみて様子を見守りましょう。
環境が変われば自然と集団行動を楽しんでくれる可能性もあります。

「自由」が基本。子どもは仲間集団の中で人間として発達する

「自由」が基本。子どもは仲間集団の中で人間として発達する
子どもの将来と子育ての関係についてお話しいたしました。
親の教育方針は、どんなにしっかり計画を立てていても必ずうまくいくものではありません。
子どもの将来のためにできることは、完全に道を作ることではなく、基礎を作って選択肢を増やしてあげることだと理解しましょう。
子どものためにもガチガチに縛るのではなく、自由に楽しみながら、それでいて人としての基礎的な部分を作っていくことも大切です。
とくに小さい子どもは集団行動の中で多くのことを学び、人として成長していきます。
集団の中でどのような行動を取るのか、どのようなことを学び、どのような気持ちになったのかなど、よく観察し、話を聞いていきましょう。
公園、塾、習い事、幼稚園や学校など、集団行動を取らなければならない場所はたくさんあります。
子どもの将来のためにも、集団行動には積極的に参加させてあげましょう。

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