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子どもが緊張する理由とは?親の上手なフォローの仕方を解説

子どもが緊張してしまう理由とは?3つの理由を紹介

子どもが緊張する理由

子どもが緊張してしまうことには、さまざまな理由があります。ここでは3つの理由を紹介します。

1.一生懸命がんばろうとしているから

運動会や発表会で緊張してしまい、練習どおりの力を発揮できない子どもも多いでしょう。本番で緊張してしまう大きな理由としては、一生懸命がんばろうとする気持ちが強すぎることが挙げられます。

親や先生によい姿を見せたい、よい結果を出したい、という思いが強いほど、失敗してはいけないという気持ちも強くなり、より緊張してしまうこともあります。

2.失敗した経験を思い出してしまうから

運動会で転んでしまった、発表会でセリフを間違えてしまった、といった経験があると、また同じ失敗をしてしまうかもしれない、と不安や緊張を感じることもあります。

とくに失敗したことを笑われて恥ずかしかった、ミスしたことを怒られて怖かった、というマイナスの感情が残っていると、さらに緊張を感じやすいでしょう。「またバカにされるのではないか」「もう怒られたくない」などと身構えてしまうのです。

3.未知の領域に踏み出そうとしているから

初めての経験の前も緊張することは多いでしょう。初めての運動会や遠足、親と離れて保育園に行く初日などは、子どもが緊張や不安を感じるものです。
一度でも経験したことがあり、楽しかった記憶も残っていれば、これから何が行われるかの見通しが立ちますし、待ち遠しい気持ちも生まれるでしょう。



子どもが緊張するときの親の上手なフォロー方法5つのポイント

子どもが緊張する時はこうしてフォロー!

子どもが緊張する理由や場面はさまざまですが、親としては上手にフォローしていきたいですよね。ここでは、上手なフォローの方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.緊張するのは「ワクワクし過ぎだから」と肯定的に教えてあげる

まずは、緊張している子どもを肯定的に見ることが大切です。「ワクワクしているんだね」「一生懸命がんばろうと思っているんだね」と、緊張していること自体を認めてあげましょう。

緊張する子どもを見てイライラすることもあるかもしれませんが、「緊張しないで!」などと言うのは避けるべきです。子どもが緊張している自分を否定的にとらえてしまい、さらに緊張してしまうでしょう。

また、「緊張しなくても大丈夫だよ」「心配ないよ」などと伝えても、あまり意味はありません。大人も同じですが、自分の気持ちをコントロールしたり、変えたりすることは簡単にはできないからです。
子どもの緊張をそのまま受けとめてあげることや、共感しながら前向きにとらえてあげることが、親にできる重要なフォローといえるでしょう。

2.親が緊張に対する考え方を変えてみる

緊張している子どもを見て、なぜ自分の子どもだけ緊張するのだろう、気持ちが弱い子どもなのだろうか、などと疑問を感じることもあるでしょう。しかし、大人を含め誰にでも緊張する場面はありますし、そもそも緊張や不安を感じること自体は悪いことではありません。

前述のとおり、緊張は、ワクワクする気持ちや一生懸命がんばりたい気持ちの現れでもあります。不安を感じるからこそ、しっかりと準備したり練習したりすることもできます。
また、緊張や不安を感じやすい子どもは、感受性が豊かであるともいえるでしょう。運動会や発表会といった独特の場面を的確にとらえ、心を動かしているのです。

緊張の否定的な側面ばかりを見るのではなく、考え方を変えることで、緊張する子どもに対する見方も変わり、フォローしやすくなるでしょう。

3.終わったらできていた点をたくさんほめてあげる

運動会や発表会などの緊張するイベントが終わったら、上手にできていた点をほめてあげることが重要です。失敗してしまった部分もあるかもしれませんが、成功した部分を子どもにできるだけ思い出させてあげましょう。
もちろん失敗を反省したり改善したりすることは大切ですが、失敗体験ばかりが印象に残ると、次回もまた緊張してしまいます。成功体験を積み重ねていけば、「自分はできる」という自信もついていくため、緊張は和らぐでしょう。

「一生懸命走っていたね」「大きな声で歌えていたね」「元気よく踊れていたね」といった小さなことでもかまいません。失敗して子どもが落ち込んでいるなら、「緊張していたのによくがんばったね」と、舞台に立ったことや挑戦したこと自体をほめてあげてもよいでしょう。

4.できている部分を普段からほめてあげる

前の項目で、イベントが終わったあと、できていた点をほめることを紹介しましたが、普段の生活のなかでも、上手にできている部分や成功したことをほめてあげるとよいでしょう。

子どもを育てるうえで、悪い部分を注意することは、もちろん大切です。しかし、怒ることや注意することばかりだと、萎縮してしまう子どももいます。「自分はダメな人間だ」とネガティブな思考になったり、「失敗したらまた怒られる」と考えたりしてしまい、イベントごとに対する緊張がより強くなってしまうかもしれません。

逆に、生活のなかの小さなことでもほめてあげれば、子どもの自信につながります。親が見守っていてくれるという安心感から、緊張することも減っていくでしょう。
子どもの悪い部分は目につきやすく、よい部分を見つけてほめることは意外と難しいものです。親が普段から何事に対してもポジティブな視点を持ち、よい部分を見つけようと意識することで、子どものよい部分も見つけやすくなります。

5.子どもと一緒に小さな目標を考える

子どもの能力に対してあまりにも大きな目標を設定すると、「自分にはできない」と思い、不安や緊張を感じてしまうでしょう。そこで、子どもと一緒に、達成できそうな小さな目標を考えることも大切です。

たとえば、発表会で最後までピアノを演奏する、一番盛り上がる部分を一生懸命演じる、などといった小さな目標でもよいでしょう。無理に、優勝や1位を目標にする必要はありません。できることを積み重ねることで、自信がつき、緊張にも強くなっていきます。

「緊張しないで」は逆効果!受け止めて褒めてあげることが重要

今回は、イベントなどの前に子どもが緊張してしまう理由や、親として上手にフォローする方法を紹介しました。
一生懸命がんばろうとしているから、失敗した経験を思い出してしまうからなど、緊張の理由は人それぞれです。

また、どの程度緊張するか、どのような場面で緊張するかも、子どもによって異なります。

親としては、「緊張を肯定的にとらえて共感してあげる」「終わったあとでうまくできた部分をたくさんほめてあげる」「普段から子どものよい部分を見つけてあげる」といったフォローが大切です。
成功体験が積み重なっていけば、子どもにも自信がつき、緊張することも少なくなっていくでしょう。

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