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子どもが片付けをしない!どう指導したら片付けられる子になる?

片付けられない子どもに共通する3つの特徴

なぜうちの子は片付けないの?

おもちゃで遊んだあと片付けをしない、絵本を読んだあと元の場所に戻さない、といった子どもは多いでしょう。片付けられない子どもには、次のような特徴があります。順番に見ていきましょう。

1.遊びに夢中であるため中断してまで片付けようとは思わない

子どもは、遊ぶことや楽しいことに夢中になります。親が話しかけても聞こえないくらい自分の世界に入り込み、遊びに集中していることもあるでしょう。子どもにとっては楽しいことがすべてですので、片付けを指示しても、なかなか遊びを中断しようとは思わないのです。

また、子どもは未来の予測や計画をうまく立てられません。「一度片付けて、ごはんを食べたあとでまた遊ぼう」「今日は片付けて、また明日遊ぼう」などと言っても、子どもにとっては「今」がすべてです。

大人であれば計画的に行動できるのですが、小さな子どもにとって「明日」や「ごはんのあと」を想像するのは難しいため、遊びを中断して片付けられられないケースもあります。

2.片付けという言葉の意味を理解していない

片付けという言葉は、大人なら簡単に理解できますが、子どもには意外と難しい言葉です。そのため「片付けなさい」と指示しても、子どもにとってはどう行動すべきなのかを具体的に理解できないことも多いでしょう。

おもちゃ用の箱に入れる、おもちゃの棚に置くなど、片付けという言葉を使わず、子どもの目線で指示してあげることも大切です。

3.片付けを強要されるのが嫌

親に強要されるのが嫌で片付けない、という子どももいるでしょう。とくにイヤイヤ期の子どもであれば、親の指示を聞かないケースも多いものです。

また、子どもとしては片付けようと思っていたのに、親が先に指示してしまったために、片付ける気がなくなってしまうこともあるでしょう。忙しい親としては、早く次の行動に移りたいと考えることも多いのですが、子どものペースを見ながら指示することも大切です。

子どもが片付けをするようになる7つのコツ

子どもが片付けるようになるコツ

子どもが片付けをするように導くためには、親はどう接したらよいのでしょうか。ここでは、7つのコツを紹介しますので参考にしてください。

1.親がお手本を見せる

まずは、親が片付けのお手本を見せることが大切です。前述のとおり、片付けという言葉の意味を理解していない子どももたくさんいます。初めは「片付けをしようね」と言うだけではなく、「おもちゃはこの箱に入れようね」「絵本はこの棚に戻そうね」などと具体的に言いながら、行動を見せることで、子どもは親の真似をしながら覚えていくでしょう。

親が自分のものを片付けたり、整理したりすることも重要です。家の中が散らかっている、机の上に物が散乱している、といった状態だと、子どもも片付けの必要性を感じません。親の「片付けなさい」という言葉にも説得力を感じないでしょう。普段の生活のなかで、片付けのお手本を見せることも大切です。

2.片付けも遊びのようにする

そもそも、子どもは片付けが嫌いなわけではありません。片付け方がわからない、強要されるのが嫌という場合もあるでしょう。本当は、箱に物を入れたり並べたりする行為自体は大好きなのです。

そこで、片付けも遊びのようなイメージで進めると、よろこんで片付ける場合があります。おもちゃを箱に入れる遊び、絵本を本棚に並べる遊び、といったイメージで進めると、子どもは楽しみながら片付けをするでしょう。

3.子どもができる範囲で片付けさせる

あまりにも散らかってしまっている場合は、子どものキャパシティを超えてしまい、片付けを指示しても、どこから手をつければよいか悩んでしまい動けません。

おもちゃの量が多いときは、親が子どもの片付けを手伝っても大丈夫です。そのとき、子どもに明確に役割を与えるとよいでしょう。「ボールはお願いね」「絵本は元に戻してね」などと、具体的に指示すれば、子どもも動きやすくなります。

4.お片付けボックスにも工夫をする

お片づけボックスに工夫をすることも大切です。子どもが把握できるおもちゃの量や片付け場所は、それほど多くはありません。そのため、いざ片付ける場面でも、どこにどう片付けるべきかわからないこともあるのです。

そこで、お片付けボックスに名前を付けたり、シールを貼ったりして、子どもが片付け場所を覚えやすくすることが重要です。たとえば、ぬいぐるみを入れる箱には動物のシールを貼る、ボールを入れる箱には丸いマークを付ける、といったイメージです。

また、子どもの力では蓋が開かない、箱が多すぎて子どもが把握しきれない、といった状況も避けるべきでしょう。できる限り、子どもが自分で片付けられる環境を整えてあげることで、片付けに取り組みやすくなります。

5.子どもと一緒に片付け場所やルールを決める

とくにイヤイヤ期の子どもは、親が決めた片付け場所やルールを嫌がることもあるでしょう。そこで、子どもと一緒に片付け場所やルールを決めることもおすすめです。

「この箱には何を入れる?」「この棚には何を置く?」などと子どもと話し合いながら片付け方を決めれば、子どもも覚えやすいですし、自主的な片付けにつながります。また、片付け方を一緒に決める行為自体が子どもにとっては楽しい時間になりますし、親子のよいコミュニケーションにもなるでしょう。

6.片付けの時間やタイミングを決める

片付けの時間やタイミングを決めておくのもよい方法です。お風呂に入る前、食事の前、寝る前など、生活のなかの区切りとなるタイミングで片付けるルールにしておけば、子どもも生活リズムのなかで自然と動けるでしょう。

次のおもちゃを出す前に片付ける、次の絵本を読む前に片付けるなど、子どもの行動に結びつけておくのもおすすめです。

7.片付けが終わったらほめてあげる

子どもが片付けを終えたら、「上手に片付けたね」とほめてあげましょう。子どもにとって親にほめられるのは、とてもうれしいことです。また片付けてほめられようと思い、次回も進んで行動してくれます。

逆に、片付ける場所を間違えたり、時間がかかったりしても怒るのは避けるべきです。怒られると思うと、子どもは片付けから遠ざかってしまいます。

「ボールの箱はこっちだよ」などと、正しい片付け方をやさしく教えてあげましょう。子どもにとってはルールが複雑すぎるため、場所を間違えている可能性もあります。子どもが片付けやすいように、場所や方法を再検討することも大切です。

まずは一緒に楽しく片付けることから!徐々に1人でのお片付けへ

片付けは、大人にとっては簡単な行為ですが、子どもにとっては意外と難しいことです。片付けという言葉の意味を理解していないケースや、強要されること自体を嫌がっているケースもありますので、うまく関わっていきましょう。

まずは、子ども一緒に楽しく片付けをするのがおすすめです。親が片付けのお手本を見せる、片付けも遊びのようにする、片付けやすいように収納箱に工夫をする、といった取り組みも必要でしょう。子どもは少しずつ片付けの方法を覚え、自分だけでも片付けるように成長していきます。

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