子育て&教育ひと言コラム 子育て&教育ひと言コラム

伸芽'sクラブ託児HOME > 子育て&教育ひと言コラム > 子どもが勉強好きになる育て方とは?重要ポイント3つを解説

子どもが勉強好きになる育て方とは?重要ポイント3つを解説

多くの子どもが「勉強嫌い」な3つの理由

勉強嫌いの学年別割合

子どもが勉強をしなくて困っている、という家庭も多いでしょう。実は多くの子どもが勉強嫌いであり、小学生よりも中学生や高校生のほうが勉強を嫌う傾向がある、という調査結果もあります。その調査によると、「勉強が嫌い」と答えた学年ごとの割合は以下のとおりです。

*小学1年生:21.2%
*小学6年生:31.3%
*中学1年生:45.5%

さらに、中学2年生と3年生では50%以上、高校1年生と高校2年生では60%以上という結果でした。多くの子どもが勉強を嫌うことには、次のような理由があります。

1.勉強が難しくてついていけないから

子どもにとって、新しいことを知ることや問題の答えにたどり着けることは、とても楽しく、達成感が感じられることです。小学校の勉強はそれほど難しくないため、子どもは楽しさを感じやすく、勉強嫌いの子どももあまり多くはありません。

しかし、中学校になると勉強のレベルが急に上がるため、難しくてついていけない、と感じる子どもも増えていきます。とくに、算数から数学にレベルアップすることも影響しているでしょう。子どもは理解することの楽しさが得られなくなるため、勉強嫌いになってしまうのです。

また、実際にテストの点数や成績も下がってしまった、それによって親や先生に怒られた、といったことも勉強嫌いになる理由といえます。

2.勉強の必要性を感じないから

子どもが勉強の必要性や興味を感じないことも、勉強嫌いの理由のひとつです。何のために勉強するのか、学校で学んだことが何の役に立つのか、などがわかっていないと勉強をする気は起こらないでしょう。

勉強することに意義を感じていない子どもに対しては、勉強することで将来的に社会の役に立てる、大学や就職先の選択肢が増える、といったことを丁寧に伝えていくことが大切です。

ただし、勉強についていけないから、自分には必要ないと言って諦めてしまっている可能性もあります。勉強の必要性を一方的に伝えるだけでなく、子どもが本当は何に悩んでいるのか、じっくり聞いてみることも重要です。

3.勉強を強要されるから

子どもが勉強をしないからといって強要しすぎると、さらに勉強嫌いになってしまう可能性があります。大人も同様ですが、強要されてすることを楽しいとは思えません。

子どもとしてはこれから勉強しようと思っていたのに、親に先に言われてしまうとやる気がなくなる、といったケースもあるでしょう。子どものペースもありますので、強要せず、勉強しやすい環境を整えてあげることが大切です。

勉強好きな子どもに共通する2つの特徴

勉強が好きな子どもには、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、2つの特徴を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.勉強する環境が整っている

勉強する環境が整っていることは、勉強好きな子どもに共通する特徴のひとつです。一定時間、子どもが集中して勉強に向き合える場所があることは、勉強を好きになることにつながります。

とはいえ、必ずしも専用の勉強部屋を準備したり、高価な勉強机を与えたりする必要はありません。勉強好きな子どものなかには、リビングで勉強するという子どももいるのです。わからない部分をすぐ親に質問できる、親の目があるため勉強に身が入るという意味では、環境が整っているといえるでしょう。

ほかにも、知らないことをすぐ調べられるように図鑑や辞書が置いてある、親も本を読んだり勉強をしたりしている、といった環境であると、子どもは自然と勉強好きになっていきます。

2.よい人間関係ができている

人間関係は子どもに大きな影響を与えます。勉強で友だちに負けたくないと思うようになったことや、塾で一緒にがんばる友だちができたことなどは、勉強が楽しいと思えるきっかけになります。

また、塾や学校の先生がやさしく教えてくれる、親がわからない部分をサポートしてくれる、といったことも勉強好きになる大きな理由です。逆に、先生が嫌いで、勉強自体も嫌いになってしまうケースもあるでしょう。

子どもが勉強好きになる育て方

ここからは、勉強好きな子どもに育てるための育て方のコツをご紹介します。

1.小さな進歩でもほめてあげる

まずは、小さな進歩でもほめてあげることです。子どもにとって親にほめられるのは、とてもうれしいことなので、さらに勉強をがんばってほめられようと思うでしょう。

成績が上がった、テストの点数がよくなった、という結果をほめることも大切ですが、今までわからなかった問題が解けるようになった、集中して勉強できるようになった、という過程の部分をほめてあげることも大切です。子どもの変化をよく見ながら、小さな出来事でもほめるように意識しましょう。

2.絶対に強制しない

子どもに勉強を強制するのは避けましょう。子どもを勉強好きにさせたいからといって、家で勉強を強制したり無理に塾に通わせたりすると、逆に勉強嫌いになる可能性もあります。

そもそも、人間には成長したい、知識がほしいという欲求があるため、勉強することは好きなはずです。乳幼児の頃は、必死に言葉を覚えたり、立ち上がろうとしたり、歩こうとしたり、新しいことができるように自然とがんばります。子どもも、本来は学ぶことが好きなのです。

しかし、先生や親が勉強を強制すると、そのこと自体が勉強嫌いな子どもにしてしまう可能性があります。親としては、子どもの学ぶ意欲を信じてあげることが大切といえるでしょう。

3.ご褒美を用意する

勉強をがんばったことに対するご褒美を用意するのもよい方法です。無理に大きなご褒美をあげる必要はありません。たとえば、1時間勉強に集中したら一緒にゲームをする、10問解いたら一緒におやつを食べる、といった小さなご褒美でもよいでしょう。子どもががんばれそうな小さな課題を設定して、勉強を始めるきっかけを作ってあげることが大切です。

逆に、勉強をしなかったことに対して罰を与えるのは避けましょう。たとえば、勉強しないとゲームは禁止、成績が悪かったらおこづかいはなし、などの罰は逆効果です。そのときは罰を避けるために無理して勉強するかもしれませんが、罰と勉強が結びついて嫌なイメージだけが残り、勉強好きにはならないでしょう。

強制が一番のNG!勉強は「楽しいこと」だと感じさせる

子どもの勉強嫌いに悩んでいる親は少なくありません。子どもが勉強嫌いになってしまう理由としては、勉強が難しくてついていけない、勉強の必要性を感じない、といったことが挙げられます。なかでも、勉強を強制することが勉強嫌いになってしまう一番の理由といえるでしょう。

勉強を好きな子どもに育てるには、小さな成長や進歩でもほめてあげることや、ご褒美を準備することなどが大切です。子どもが勉強をしやすい環境を整えることも重要です。子どもの好みなども見ながら、図鑑や本をそろえたり、勉強場所を作ったりしていきましょう。

ご入会までの流れ 伸芽ねっとの登録はこちら