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子どもの自己肯定感を高める方法とは?親の言動も影響する?

諸外国のなかでも、日本はとくに子どもの自己肯定感が低いといわれています。自己肯定感は成長過程で育まれるものなので、親の言動が大きく影響します。

といっても、自己肯定感をどうやって高めるのか、そもそも自己肯定感に関してよく分からないという親御様も多いかもしれません。ここでは自己肯定感に関して掘り下げていきますので、高める方法とあわせて参考にしてみてください。

自己肯定感とは?自己肯定感が低いとネガティブな影響が大きくなる

自己肯定感を大まかにいうと「自分を肯定する感覚」のことです。

具体的には
*自分に価値があることを分かっている
*自分の力を信じられる
*自分は大切な存在だと知っている
という意味になります。

つまり、自己肯定感が高ければ高いほど自分を信じて、どんなことに対しても前向きに生きていけるのです。逆に自己肯定感が低いと、高い人とは真逆の状態になり、自分に自信が持てず、チャレンジ精神や積極性が失われてしまいます。

自己肯定感が低いと自分を否定する癖が付いてしまうので、1度失敗をしたら2度と挑戦しない、応援されても負担に感じる、成功に対してもゆがんだ考えをもつようになるなどネガティブな影響を受けてしまうのです。

自己肯定感が低い子どもの3つの特徴

自己肯定感が低い子どもの3つの特徴

自分の子どもの自己肯定感が高いのか低いのか、いまいちよく分からないという方もいるかもしれません。

ここでは、自己肯定感が低い子どもの特徴をご紹介するので、普段の生活のなかでチェックしてみましょう。

1. 褒められても喜ばない

自己肯定感が高い子どもは、褒められると喜んだり、素直にありがとうといったりしますが、低い子どもは喜ぶよりも褒められるようなことはしていないという態度を取ります。

また、褒められたことに対してうがった見方をすることも多く、本気で褒めていないと捉えたりします。

2. 怒られると自分を責めてものすごく落ち込む

自己肯定感が低い子どもは、怒られると自分を責めてしまい、ものすごく落ち込みます。子どもによっては黙って部屋から出て行ってしまったり、しゃべらなくなったりすることもあります。

自己肯定感が高ければ、落ち込むよりも「次は失敗しないように頑張ろう」と自分でモチベーションを高めることができますが、低い子どもは徹底的に落ち込んでさらに自分をダメな人間だと思い、行動力もなくなっていきます。

3. 挑戦することを嫌がる

自己肯定感が高いとチャレンジ精神が旺盛なので、たとえば公園に新しい遊具があれば、自分から挑戦しにいきます。

しかし、自己肯定感が低いと最初から自分にはできないと考えてしまうので、新しいことにチャレンジをしませんし、こちらから「やってごらん」といっても拒否をすることが多いでしょう。

自己肯定感が低くなってしまう4つの原因

自己肯定感が低くなるのはいろいろな原因がありますが、総体的にいうとまわりの言動や行動によって自己否定感が強くなってしまうからです。

ここでは、どういった言動や行動が自己肯定感を低くしているのかをご説明します。

1. 親が子どもの話しを聞かない

学校で起こった出来事や自分が発見したこと、テレビなどで知ったことなどを子どもが話すとき、しっかり聞いてあげないと自己肯定感を低下させます。

話しを聞かないというのは自分に興味がない、分かってもらえないという感情を生みます。

また、話しを聞いたとしてもそれに反応しなかったり、くだらないといって突き放したりするのも自分を否定させる原因となります。

2. 親が子どもの行動を決定する

子どもは成長に合わせて自分で決められることがどんどん増えていきます。

食べるものも好みが出てきますし、欲しいものも選択できるようになりますが、いつまで経っても親が決めてしまうと自分の意見は尊重されないと思うようになっていきます。

自分が尊重されないということは大事に思われていない、つまり自己否定感につながるため、自己肯定感はどんどん低下していきます。

サッカーをやりたいといっているのに将来のためにと公文を習わせたり、運動なら剣道のほうが礼儀が身につくなど、親の価値観ですべてを選択してしまうのは自己肯定感の欠如を生み出します。

3. 子どもの挑戦を結果でしか判断しない

たとえば子どもが絵を描いているときに上手い・下手という判断をしたり、鉄棒に挑戦したときにできる・できないで判断するといった対応をしていると、自己肯定感は生まれません。

子どもは結果を求めるのではなく、描きたいという感情や挑戦してみようという気持ちでやっているのですから、そこにフューチャーせず「もっと上手に描こうね」「鉄棒ができないとかっこ悪い」というように結果だけを判断していると自己肯定感が低くなります。

4. 必要以上に厳しくしつけようとする

甘えた人間になって欲しくない、頑張って努力する人になって欲しいという思いがあると、必要以上に厳しくしつけをしてしまうことがあります。

ご飯を残したら次の食事はおかずを与えない、年齢に適さない勉強を強要する、いったことを守らないとしばらく口を利かないというのはしつけではなく虐待とも捉えられてしまいます。

唯一の味方であり、頼れる人から必要以上に厳しくされると、自分は大事な存在ではない、生きている価値がないという感情しか生まれません。

もちろん、子どものためにと思って心を鬼にして厳しくしているのかもしれませんが、厳しさのなかにも親としての優しさや思いやりがなければ自己肯定感は打ち砕かれてしまいます。

子どもの自己肯定感を高めるために親がすべきこと・すべきでないこと

子どもの自己肯定感を高めるために親がすべきこと・すべきでないこと

自己肯定感というのは、自分に自信をもつことができる、プラス思考で何にでも臆せずチャレンジできる、何よりも自分を認め幸せを感じられる心をはぐくむ重要な感覚です。

ここでは、子どもの人生にも関わってくる自己肯定感を高めるために親がすべきこと、すべきでないことをご説明します。

自己肯定感を高めるためにすべきことはすべてを受け入れる

とてもシンプルですが、子どものすべてを受け入れていれば基本的に自己肯定感は高まっていきます。

*何か間違ったり失敗をしたりしても「大丈夫、また次に頑張ればいいよ」「頑張ったんだから失敗じゃないよ」と声をかけてあげる
*いけないことをしたときは「これから気をつけよう」「やらないようにしようね」と寄り添ってあげる
*できないことがあっても責めたり怒ったりせず、あなたはあなたでいいんだということを伝える

このような対応をすると、子どものなかに自分は大切な存在なんだ、という気持ちが育ってきます。

それでは何もできない子になるのでは、悪いことを分からないままになってしまうのではという不安もあるかもしれません。

しかし、子どものうちは怒らなくても大丈夫です。悪いことをしたらそれを指摘して注意することは必要ですが、怒って子どもを否定する必要はありません。

まずは子どもの考えや行動をすべて受け入れてあげること、これが自己肯定感を高めるためにすべきことなのです。

自己肯定感を高めるためにすべきでないのは子どもを否定すること

自己肯定感を高めるためにすべきでないのは、子どもを否定する発言です。
*失敗したときに「どうしてできないの」と責める
*「だからあなたはだめなの」などと否定する
*「○○ちゃんのほうが上手」と比較する

このような対応を取り続けていると、子どもはどんどん自信を無くして自己否定感を強めてしまいます。

親としてはもっと頑張って欲しいという思いでいっている言葉であっても、子どもが挑戦したこと、頑張ったことを否定しても、そこで「よし頑張ろう」と思うことはほとんどありません。

子どもに期待をしたり、こうなって欲しいという願望があったりするのは当然ですが、自分の希望とおりにいかないからといって子どもを否定するのは絶対に止めましょう。

我が子の自己肯定感を高めるには親の対応が最重要

結論からというと、我が子の自己肯定感が高くなるか低くなるかは親の言動によって決まるといっても過言ではありません。
もっと上を目指して欲しいという気持ちであっても、頑張ったことを褒めずに否定したり、将来を心配するあまり自分で何もさせなかったりすると、子どもは自分を否定するしかなくなってしまいます。

自己肯定感は子どもが成長していくうえでとても大切な感情ですから、まずは自分を認められるような言動を意識して、自己肯定感を高めてあげましょう。

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