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「推理力」を伸ばして知識を生かす応用力のある子どもに!

推理力で知識が生きる!応用力がつく!

推理というと、ミステリー小説で殺人事件の犯人を推理するという小難しいイメージが強いので、子どもには必要ないと思う方も多いかもしれません。

しかし、物事を推理するというのは勉強にも通ずるものがあり、子どもであっても必要不可欠な要素です。早い段階から推理力を伸ばすことで、持っている知識を生かして問題を解決できる「応用力のある子ども」に育ちます。

子どもにとって必要な推理力とは

子どもにとって必要な推理力とは、簡単にいうとなぞなぞを解く力のことです。

たとえば、「上は大工さん、下はゴミ収集車、これなんだ?」というなぞなぞは、大工さんとゴミ収集車というワードを使って、答えが何かを推理します。

これを算数にたとえると、1足す1という問題では1と1をヒントに答えを導き出すのと同じです。このようななぞなぞや算数を解くことが、子どもにとっての推理力です。

ここを勘違いしてしまうと推理力を伸ばせないので、推理力と似ている洞察力や推理小説の推理との違いをきちんと認識しておきましょう。

推理力と洞察力との違い

推理力と洞察力、どちらも目に見えない部分を見抜くという点では同じ意味になりますが、洞察力は謎を解くというよりも本質を読み解く力という意味で使われます。

たとえば、人間の表情を観察し、その表情からどんなことを思っているのか、どんな感情をもっているのかを読み解くのが洞察力です。

つまり、観察することで内面を見抜くというのが洞察力であり、情報や物で答えを探り当てる推理力とは大きく異なることが分かります。

もちろん洞察力も大事ですが、勉強という点で考えると推理力を伸ばす方が圧倒的に重要といえるでしょう。

推理力と推理小説・ミステリーなどの推理は違うもの

推理力と推理小説やミステリーの推理は同じですが、子どもに必要とされる推理力とは意味合いが異なります。

というのも、推理小説やミステリーでは明確に示された証拠だけで推理をしていくのではなく、人間の心理やアリバイのトリックなど犯罪の背景を含めて推理をしていきます。

作品によっては、こじつけのような展開もありますし、大どんでん返しと言われる手法を取ってエピローグに結びつけるものもあります。

子どもの推理力は、飛躍した論理ではなく、正確な情報をもとに見えない答えを論理的に導き出すものなので、推理小説を読めば推理力が伸びるということはありません。

推理するために必要な力は論理的思考力と観察力

推理をするには、論理的思考力と観察力が必要になります。

論理的というのは、答えを出す展開において合理的かつ因果関係で明確である筋道を立てて、根拠を元にして段階的に結果を導いていくことです。

勉強でいうと、問題から答えを導き出した根拠を正しく示せるのが論理的ということになるので、論理的思考力は正確に推理をするうえで絶対に必要です。

観察力は、ただ見るというだけなく、見落としている部分がないか正確に把握できているか、注意深く見る力のことです。観察力がないと、たとえば友達が髪型を変えても気がつきませんが、観察力があれば変えたことに気がつくでしょう。

しっかり物事を見るというのは、推理をするためのヒントを見逃さないために必須ですから、観察力も推理力に大きく関わる力となります。

論理的思考力がないと問題が解けなくなる

論理的思考は、物事の因果関係をきちんと整理して、段階的に考えられる思考です。これだけ見ると、特に勉強には関係ないように思えるかもしれません。

しかし、論理的思考をもっとかみ砕くと、因果関係を整理して考えるということになり、簡単にいうと物事を分かりやすく捉える思考となります。

極端な例ですが、1足す1の問題が出た時、論理的思考力があれば1と1を足すという因果関係を整理し、段階的に1に1を足していくことで、2という答えを導き出します。

この、1足す1の因果関係をきちんと把握して捉えられないと、問題が解けません。

低学年で学ぶ算数であれば数式を覚えたり、計算をしたりすれば答えを出すことはできますが、数学を解く場合は数式の因果関係を整理して、段階的に計算をしていくという思考がなければ答えにたどり着かないのです。

数式を解くだけであれば暗記で充分に高得点をとることができますが、応用問題は論理的思考力プラス推理が必要になるので、論理的思考力がないとつまづいてしまうことが多いのかもしれません。

観察力がないと推理に必要なヒントを見逃してしまう

推理をするためには、当然ですが答えにつながる証拠やヒントが必要です。

証拠やヒントは明確に示されている時もありますが、勉強においてははっきり示されていないことの方が多いです。

特に国語や理科などは、問題文や写真、イラストなどにヒントが隠されていることが多いので、観察力がないとヒントを見つけることができません。

ただ文章を読んだり、写真を見たりしても、それは観察とはいえませんから、結果的に示されているヒントに気がつかず問題が解けなかったり、間違えてしまったりします。

ヒントを見つけるには注意力や集中力も大事ですが、物事を客観的に捉えてどのように変わったかまで見抜ける観察力はさらに重要です。

年齢を重ねていけば、証拠やヒントの提示も複雑になり、同じ意味でも単語を変えて示されることもあるので、正しく推理を進めるには観察力もしっかり鍛えておかなくてはいけません。

推理力を鍛える年代別のあそびの具体例

推理力を育てる遊びの例

推理をするという力は、年代に合った遊びを通して鍛えることができます。

2歳から3歳ぐらいの年代であれば、つみきや立体パズル、絵合わせカードゲームがよいでしょう。

つみきは、さまざまな形のつみきを崩れないように積み上げたり、家など何かをモチーフにして組み立てたりしていきます。

単純な遊びですが、「この形なら崩れないかな?」「どんな形のつみきなら家になるかな?」など、自分が作りたいものに合うつみきの形を無意識に推理しながら遊べます。

4歳から小学生ぐらいでトランプ遊びができる年齢になったら、数字当てゲームやポーカーなどがおすすめです。

数字当てゲームは2人でやるゲームで、1人がトランプを3枚引き、1人がその数字を当てていきます。

たとえば123という手札で、推理する方は1つ数字を言って、それが手札のなかにある数字であればOK、なければNOという形で進めていきます。

数字をいえる回数は5回や10回などに設定し、限られた回数のなかで手札を言い当てることができれば勝ち、できなければ負けというゲームです。

小学校中学年ぐらいになれば、怪盗系や探偵系の本で推理力を高められるので、小さいうちは単純な遊びで鍛えていくといいでしょう。

推理力が伸びれば知識の運用や応用ができるようになる!

推理力が伸びれば、いま自分が持っている知識から推理をすることで知識を運用できたり、役立てられるところに応用できたりするようになります。こう聞くと何の役に立つのか分かりづらいですが、たとえば国語の勉強で得た知識をほかの科目の問題に繋げる、問題を解く時に文章や写真のなかから推理力を働かせて答えを導き出せる、といったことができるようになります。

つまり、推理力を伸ばすことは成績を伸ばすことにつながるのです。

どんなに知識を持っていても、運用や応用ができるようにならないと活かせませんから、勉強して知識を詰め込むだけではなく、小さい頃から推理力を高めて将来に役立てましょう。

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