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心身の発達と共に勉強面や生活面で変化が見られる「小4の壁」とは

小4の壁とは?

子どもの成長に伴って、小学校4年生くらいの子どもは、大きな壁にぶち当たることがあります。それが「小4の壁」です。さらに「9歳の壁」や「10歳の壁」といった障壁もあります。ここでは、これらの「壁」がいったいどんなものなのか、忙しいご家庭ではどう対処すればよいのかを解説します。

心身の発達、生活面や環境で変化がみられてくる「小4の壁」

「小4の壁」は小学校4年生くらいから生じる心身の発達、生活面の変化のことを指します。小学校低学年のうちは子どもたちのなかにそれほど大きな格差はありません。ある子は運動神経がよく、別の子はそうではないという程度の差です。

しかし、小学校低学年が終わり小学校4年生くらいになると、一人ひとりの能力の差、とくに体の大きさや学習面で格差が出てくるようになります。ある子どもはあっという間に背が大きくなるのに、別の子どもはまだそれほど背が伸びていないということはよくあります。

とくに女の子の場合は男の子よりも成長するのが早く、胸が膨らみ始めるなどの体の変化に加えて、女子同士のトラブルなどもこの時期から頻発していきます。子どもの成長過程で生活のあらゆる面が変化していくのが「小4の壁」といえるでしょう。

学習面でつまずきが出てきてしまう、「小4の壁」とは

「小4の壁」が子どもにとってもお父様・お母様にとっても厳しいものとなるのは、学習面でつまずいてしまっているケースです。

小4になると、算数の問題はより抽象的になり、文章題が増えていきます。国語も漢字の勉強などの基礎的なものからより単語力・読解力を試すものになっていきます。すると、小学校低学年までの基礎学習ができていなかった子どもは、勉強についていくのが難しくなってしまいます。

たとえば、小学校2年生で習得する九九ができていないと、2桁の掛け算は解けません。また、たとえ算数の基礎ができていたとしても、読解力がなければ文章題を解くことはできません。国語でも文章を読んで問題に答えることが増えていくので、やはり読解力が求められます。

さらに、この2つの科目以外でも、教科書で用いられる単語はどんどん高度になっていきます。小学校4年生くらいまでにある程度の単語力を身につけていないと、ほとんどの教科で教科書の内容が理解できない状況に陥ってしまうのです。

「小4の壁」以外にも、この年齢期の子どもには「9歳の壁」「10歳の壁」の現象がある

「小4の壁」以外にも、「9歳の壁」「10歳の壁」というものもあります。「小4の壁」は、これら「9歳の壁」や「10歳の壁」と同じような意味合いとして用いられる言葉ですので、こちらも確認しておきましょう。

「9歳の壁」「10歳の壁」は、主に他者との発達の個人差を自覚することによる劣等感や身体面・学習面でのつまずきを指します。9歳から10歳くらいの年齢になると、クラスの子と分け隔てなくみんなで楽しく過ごしていた時期が終わり、他の人と自分を比較して分析できるようになります。自分を客観的に見られるようになるという成長の一方で、各自の成長の個人差も明らかになってきます。そのため、劣等感を持ち自尊心が育たなくなってしまう恐れがあるのです。

こうした精神的な面に加えて、学習面でも子どもは壁にぶち当たります。とくに算数においてその傾向が顕著になります。小学校低学年の頃は日常生活でよく体験することが問題になっていましたが、9歳から10歳になると角度の問題や2桁の掛け算など抽象的な問題が増えていきます。さらに足し算や九九、くり上がりなど算数の基礎ができていないと問題に正解できなくなってしまいます。精神面でも学習面でもつまずいてしまうのが「9歳の壁」「10歳の壁」なのです。



小学校の中学年になると学童が使えなくなる学校が多くなる

小4の壁を乗り越えるには?

こうした精神面、学習面のほかにも、忙しいお父様・お母様にとって大きな「小4の壁」があります。それが、「公立の学童保育が使えなくなる」という点です。学童保育の対象年齢は2015年に変更され、「おおむね10歳未満」から「小学校に就学している児童」となりました。そのため、対象年齢としては小学校6年生までとなり、小学校4年生でも学童保育に入ることは可能です。

しかし、実際には小学校1年生や2年生といった低学年の子どもたちが優先されるため、小学校4年生の子どもたちが入るための枠が残っていないことがほとんどです。そうなると働くお父様・お母様にとっては、子どもを預けておく場所がないという状況が生じます。これも「小4の壁」の1つです。

もし学童に入ることができる枠があっても、子ども自身が学童に行きたがらないということもあります。1つの理由は、小学校中学年になると学童に通う子どもが減るからです。小学校中学年になると、多くの子どもたちは塾に行ったり習い事を始めたりします。すると学童に行く必要がなくなるので、小学校中学年の子どもは学童に行っても友達がいない、遊び相手がいないと感じてしまうのです。

かといって小学校4年生くらいの年齢の子どもは、1人で留守番をさせておくにはやや不安です。親御さんにとっては、学童にも行かせられず、1人で留守番もさせられない難しい状況に直面することになります。

心身や生活面、勉強面のサポート体制も充実している民間の学童保育を選ぶのも1つの方法

こうした「小4の壁」を乗り越えるための方法はいくつかありますが、その1つに、民間の学童保育を利用することが挙げられます。民間の学童保育を利用するのには確かに費用がかかりますが、メリットも多くあります。

その1つが、学習面でのサポートが充実しているという点です。公立の学童保育は子どもの居場所を提供するという側面が強いのに対し、民間の学童保育は子どもの成長をサポートするという側面を持ちます。宿題のサポートをしてくれるのはもちろんのこと、学童にいる間に英会話やスポーツの受講ができる民間の学童保育もあります。

学童保育によっては心身や生活面での指導・教育にも力を入れています。毎日あいさつ、黙想、気持ちを落ち着けるための正座の時間などを取り入れるなど、創意工夫をしている民間の学童保育も少なくありません。

民間の学童保育は小学校中学年の子どもであっても、預かり時間の延長や送迎など柔軟に対応してくれることが多いので、お父様・お母様にとっても子どもにとってもメリットが大きいです。さらに別の小学校からくる子どもたちも多く、子どもにとって自分を広げるよい機会になるかもしれません。

「小4の壁」を上手に乗り越えられるように学童を上手に使う

子どもにとって「小4の壁」は非常に大きな変化です。体も心も、精神面でも学習面でも高い壁のように感じるかもしれません。ここでつまずいてしまうと、その後自尊心が育たなかったり、いつまでも勉強に苦手意識を持ってしまったりする恐れがあります。これを防ぐためにも、サポートの充実した民間の学童保育を利用することも検討してみてください。

どのような面でお子様をサポートしてもらいたいかをしっかり考慮したうえで、子どもに最適な学童保育を見つけることができれば、「小4の壁」もきっと乗り越えていけるでしょう。

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