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子どもの反応が遅いのは悪いこと?我が子が心配な方へ詳しく解説

「反応が遅い=悪いこと」とは限らない

子どもの反応

人から話しかけられたとき、すぐに返答をする子どももいれば、反応が遅い子どももいます。
自分の子どもが反応する様子を見て不安になることもありますが、「反応が遅い=悪いこと」と決めつける必要はありません。

子どもの反応が遅いことには、さまざまな理由があるのです。ここでは2つの理由を紹介しますので、順番に見ていきましょう。

1.反応が遅い子どもは頭のなかでじっくり考えている

反応が遅い子どもは、頭のなかでは相手の言葉をしっかりと受け取って、その意味や返答の方法をじっくり考えている可能性があります。
適当な返事をすると相手を傷つけてしまうかもしれない、今の自分の気持ちにぴったりな言葉は何だろう、などと悩んでいる場合もあります。

小さな子どもの場合、このように論理的に考えて悩んでいることは少ないかもしれませんが、言葉にするのがなんとなく不安、どう発言したらよいのかわからない、といったモヤモヤした気持ちを抱えているケースもあるでしょう。じっくり考える子どもは、相手の気持ちを想像する力や、相手を思いやるやさしさなどをもっているといえます。

反応が速いことがよいわけでも、反応が遅いことが悪いわけでもありません。反応のスピードは子どもの個性のひとつですので、あたたかく見守ってあげることも大切です。

2.子どものなかの言葉や情報が不足している

子どもの頭のなかにある情報や言葉が不足していることも、反応が遅れる理由のひとつです。たとえば、子どもに「乗り物の名前を答えなさい」と質問したときに、「消防車」や「パトカー」といった答えが返ってくるのは、その言葉が頭のなかにインプットされているからです。言葉を知らなければ、何も出てこないため、反応が遅くなってしまいます。

また、質問に対して「わからない」と答えられるのは、「わからないときはわからないと答える」というコミュニケーションの方法を知っているからです。コミュニケーションの方法を知らなければ、どう答えるべきか悩んでしまい、反応が遅れることもあるでしょう。

言葉もコミュニケーションの方法も、子どもの頭のなかにインプットしておくことが大切です。次の項目では、言葉や情報を子どもにインプットするコツを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

幼児期はひたすらインプットする期間!インプットの4つのコツ

子どもの反応

幼児期は、言葉や情報をひたすらインプットする期間です。この期間に多くの物事をインプットすることで、大きくなってからアウトプットできる範囲も広がりますし、反応のスピードが上がることも期待できます。
ここでは、言葉や情報を子どもの頭にインプットするための4つのコツを紹介します。

1.子どもに絵本の読み聞かせをする

子どもに絵本の読み聞かせをすることは、言葉をインプットするよい方法です。絵本のなかには、普段の会話では使わないような表現も出てくるため、新しい言葉を効率的に覚えられるでしょう。絵本であれば、子どもが抵抗することも少なく、楽しみながら言葉や情報を吸収してくれます。

絵本を読み終わった後に、感想を聞いてみたり、物語について話し合ったりするのもよいでしょう。たとえば、親子で一緒に登場人物の気持ちを考えることで、感情に関する言葉を覚えられます。また、子どもが理解しにくい言葉について補足説明をしてあげれば、理解も深まり、頭のなかにインプットされやすくなるでしょう。

2.子どもとのコミュニケーションを積極的にとる

子どもとのコミュニケーションの機会を増やすことも重要です。親と過ごす時間の長い幼児は、親子の会話を通して多くの言葉を学びます。無理に難しい言葉を教えようとする必要はありませんが、積極的に話しかけることで、子どもは自然と言葉を習得していくでしょう。

会話のなかで、子どもが知らない言葉や物事について質問してくる場合もありますが、できるだけ丁寧に教えてあげることが大切です。質問が多いと面倒に感じることもありますが、子どもに情報をインプットするチャンスと考え、やさしく教えてあげましょう。

3.親同士のコミュニケーションの機会を増やす

子どもは、他人の会話からも言葉を覚えるため、親同士の会話や家族の会話を増やすことも大切です。家庭内でのコミュニケーションが少ないと、子どもが言葉や情報をインプットする機会も減ってしまいます。その日の出来事や食事の話題など、内容は何でもよいので、子どもが言葉に接する機会を増やしてあげましょう。

4.会話のなかの言葉選びに気をつける

会話を増やすことは大切ですが、言葉選びには気をつける必要があります。子どもは、相手を傷つけるような言葉や表現も吸収してしまいます。言葉だけでなく、相手を思いやる気持ちや表現方法もインプットできるよう、コミュニケーション方法には注意しましょう。

また、「ヤバい」「ムカつく」といった言葉ばかりを使うのも避けるべきです。便利な言葉ではありますが、状況に合わせた表現をすることで、子どもは多くの言葉を覚えられますし、表現の幅も広がります。

反応が遅い子どもに接するときの注意点

反応が遅い子どもに対しては、何かしてあげたくなりますが、接するときの注意点もあります。ここでは2つの注意点を紹介します。ぜひチェックしてください。

1.急かさずじっくり待ってあげる

自分の子どもの反応が遅いと、急かしたり、代わりに答えたりしたくなりますが、じっくり待ってあげることが大切です。
前述のとおり、相手の気持ちに配慮している、適切な言葉を選んでいる、という子どももいるでしょう。親が先に答えてしまうと、子どもの考える機会や発言する機会を奪ってしまいます。
ほかの子と比べて不安になったり、イライラしたりする場合もあるかもしれませんが、反応が遅いのは個性ととらえて、子どものペースに合わせて見守ってあげましょう。

2.子どもの考えや意見を否定しない

普段の会話のなかで、子どもの考えや意見を否定しないようにすることも重要です。
反応が遅い子どもは、発言することに不安を感じているケースもあります。子どもの発言や考え方がおかしい場合もありますが、頭ごなしに怒ったり否定したりすると、子どもが「自分の考えはおかしい」「発言すべきではない」などと感じ、さらに反応が遅くなってしまう可能性もあるでしょう。
不安を感じている子どもに対しては、どのような考え方でもまずは受け入れることで、発言する安心感をもたせてあげることが大切です。

【まとめ】幼児期からよい刺激を与え、子どもの言葉をゆっくり待つ

今回は、子どもの反応が遅い理由や、反応をよくするためのコツについて解説しました。子どもの反応が遅いことは、必ずしも悪いことではありません。相手を思うやさしさから、適切な言葉を探して悩んでいる子どももいるでしょう。

また、子どものなかの言葉が不足していることによって、反応できずにいるケースもあるため、幼児期から多くの言葉をインプットしていくことが大切です。絵本の読み聞かせや親子のコミュニケーションを通して、たくさんの言葉を伝えていきましょう。

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