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語彙のない子どもと言わせない!語彙力を高めるために子どものうちからできる教育方法

「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」

人は自分が知っている言葉の範囲で思考や理解をするため、語彙力は学力にも大きな影響を与えます。ある研究では小学校入学前の6歳の子どもであっても、その語彙力は2歳レベルから11歳レベルまでと子どもによって大きな開きがあったといいます。そこで今回は、子どもの語彙力に差が出る理由や、語彙力を高めるための方法についてご紹介したいと思います。

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親の言動は子どもの語彙力に大きな影響を与える

子どもどうしの会話に耳をすませると、時々、大人さながらの言い回しをする子どもや、時事用語を使いこなす語彙力のある子どもがいることに気づきます。

同じ幼稚園や保育園に通い、似たような生活パターンを送っていてもそのような言葉遣いの違いが生じるのは、紛れもなく家庭における親の言動の違いです。

実際に、お子様が自分と同じ口調で話したり、大人同士の会話の途中に「〇〇って何?」と質問された経験がある方も多いのではないでしょうか。まだ十分に文字を読むことのできない子どもにとって、最も身近な存在である親の言動こそが語彙の源なのです。

語彙力を高めるために親ができる3つのこと

語彙のない子供と言わせない…教育方法(1)

それでは、語彙力の高い子どもの親は具体的にどのような言動をしているのか、それにはいくつかの共通点があります。以下では、その共通点をもとに、子どもの語彙力を高めるためにできる3つの方法をご紹介します。

・反応は「素早く」「短く」「ゆっくり」を意識する

やはり読書は語彙力を高めるためにうってつけの方法です。

まず「素早く」ということですが、これは子どもの「話しかけると相手から反応がもらえる」「会話は楽しい」「もっと言葉を使いたい」という気持ちを育みます。反対に、反応がなかったり遅かったりすると、言葉を発することの意味や楽しさを見失ってしまうのです。

次に「短く」ですが、これには反応する際の言葉を短くして、子どもに話す機会を与える目的があります。相手に一方的に話されてウンザリするのは大人も子どもも同じです。あくまでも返事は短く、聞き手に回るつもりで、子どもに多くの言葉を使わせてあげましょう。

最後に「ゆっくり」ですが、これは子どもにとって聞き取りやすい速度ではっきりと話すことを意味します。例えば外国の方に言葉を教えてあげるような場合、あなたはゆっくりと話しませんか?単純に、聞き取りやすさというのは言葉の覚えやすさに直結しているのです。

・読書で慣れない言葉に触れる

やはり読書は語彙力を高めるためにうってつけの方法です。

例えば桃太郎のお話しであれば、「しばかり」「たいじ」「おともします」など日常生活の中では触れることのない言葉や言い回しに触れることができ、さらに想像力も養われます。

幼児期は基本的に読み聞かせが中心となりますが、幼児期に本に慣れ親しんでいると、小学校で文字を覚えるようになってから「自分で本が読める喜び」を知ることになります。その喜びが読書好きへと繋がり、自然と語彙力が高まっていくのです。

・言葉遊びで言葉に親しむ

自分から会話をすることが苦手な子どもや、まだ長い文章でのやりとりができないような子どもの場合は、しりとりやクイズといった言葉遊びがおすすめです。

例えばクイズで「長い四角で背が高くて大きくて、食べものを冷やすために使う扉のついた箱はなんだ?」という問題を出すとします。答えは冷蔵庫ですが、冷蔵庫という答えを導き出す過程において「長い」「四角」「背」「高い」「大きい」「食べもの」「冷やす」「扉」「箱」といった多くの単語に触れ、さらにそれらの単語を用いて頭の中で想像力を働かせることができるのです。

当然、答えを言う必要がありますので、自発的な発語にもつながります。



語彙力が急速に高まる幼児期、その語彙数の目安

語彙のない子供と言わせない…教育方法(2)

6歳までの幼児期というのは心身ともに成長が著しい時期であり、語彙力に関してもこの時期に語彙を効率よく増やす癖がつけば、その後もどんどん延びていくと考えられます。

また、小学校ではあらゆる教科で「今何の説明をしているのか」「この問題はどのようなことを言っているのか」といった語彙力を必要とする場面があります。そのため、幼児期の語彙力を高めておくことで小学校入学後もスムーズに学習を進めることができるのです。

最近では「ことばずかん」などと呼ばれる絵本が多く出版されていますので、例えばそのような本をお子様と眺めながら、以下の年齢別平均語彙数を目安に、お子様の語彙がどれほどであるかをチェックしてみましょう。想像以上に多くの言葉を知っていることに驚かされるかもしれません。

年齢 語彙数の目安 子どもの様子
1歳 10語 意味のある言葉を話すようになる
2歳 300語 爆発的に語彙が増え、文章の理解が始まる
3歳 1,000語 「猫は動物」など、関連する言葉も理解しはじめる
4歳 1,500語 「AとBがCになった」など、長い文章も理解できる
5歳 2,000語 理解力が高まり、能動態と受動態などの使いわけもできる
6歳 2,500語 日常で使うほとんどの品詞を理解し、文章も複雑化する

親から受け継がれた語彙力が子どもの人生を豊かにする

語彙力は学力向上につながるだけではなく、自分の考えや気持ちを的確に相手に伝えたり、会話の微妙なニュアンスを汲みとるなど、人とのコミュニケーションにも大いに役立ちます。

単に言葉を覚えさせようとするのではなく、親の語彙力を子に受け継ぐような気持ちで、親子で楽しみながら自然に語彙力をアップさせましょう。

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