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子どもの行動の変化で見られる成長(発達状況)の年代別に解説

行動の変化から見る幼児期の成長

幼児期は心身の発育・発達も著しく、基礎が形成される大切な時期でもあります。子どもは一人ひとり個性があり、成長には個人差がありますが、成長過程における発達や道筋、順序性には共通して見られる特徴があります。本記事では、年代別で見られる行動や発言からわかる発達状況について解説いたします。

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幼児の成長の過程で見られる行動の変化

幼児期の子どもは、乳児期に比べ興味・関心の対象や生活範囲がグッと広がります。親・兄弟など身近な人とのふれあいや身の回りのものとの関わりをとおして、愛着の形成や認識力・社会性の発達を促します。そのなかで、食事やひとりでトイレに行くこと、決まった時間に眠ることといった生活習慣が身につくのです。

また、公園や保育園・幼稚園など、生活範囲が広がることで、ほかの子どもと遊ぶことも増えていきます。さまざまな遊びをとおし、想像力やひらめき、自分を表現すること、他人を受け入れることなどが育まれます。

言葉を上手く話せない幼児期は、行動の変化で発達状況を確認できます。泣くことで表現する乳児期から、つかまり立ちや伝い歩きができるようになるころには、簡単なものを掴んだり、身近な人の行動をまねしたりするようになります。

やがて単語を発するようになり、成長とともに二語文、三語文を話すようになり、自己表現の幅が広がっていくのです。

0~1歳で見られる行動

まずは0〜1歳で主に見られる行動について見ていきましょう。

赤ちゃんが「泣く」のは不快や不安を知らせるサイン

赤ちゃんはお腹が空いていたり、おむつが濡れて気持ちが悪かったり、眠いのに眠れなかったり、不快なことがあると泣くことで表現をします。また、体に痛みや痒みがあるときや発熱する前兆など、病気のときにも泣いて知らせます。いつもと違う泣き方をしていたり、長時間泣き止まなかったりしたときには注意が必要です。

さらに、0~3ヵ月の赤ちゃんはお母様の胎内と胎外の環境の変化で泣くこともあります。そのようなときは、赤ちゃんが胎内にいたときのように、優しく包むように抱っこしてゆっくり揺り動かしてみましょう。

1回の睡眠時間が長くなり、昼と夜の区別がついて生活リズムが整う

生後2ヶ月頃までの赤ちゃんは、授乳やミルクが終わるたびに眠り、だいたい2時間~4時間ごとに目を覚まします。眠りが浅く、昼夜の区別もまだついていません。

生後3ヵ月~4ヵ月頃からは徐々に昼夜の区別がついて、昼間起きている時間が長くなり、少しずつ夜まとまって眠るようになってきます。

生後6ヵ月~12ヵ月頃になると、日中は体を動かして遊ぶなど、活動が活発になってくる時期でもあります。運動をして、規則正しいお昼寝をすることにより、夜間に長時間連続で眠ることが多くなり、生活リズムが身についてきます。

人見知りは身近な人との信頼関係が築けている成長の証

生後6ヵ月頃になると、お母様やお父様、いつもお世話をしてくれる人や見慣れた人を認識し記憶できるようになります。

記憶することで知らない人を見分け、知らない人や見慣れない人が近づくと、怖がったり、恥ずかしがったり、泣いたり、一番安心できるお母様にしがみついたりする人見知りが始まります。また、人見知りをする赤ちゃんは好奇心が旺盛な傾向もあります。知らない人に興味を持ち、近づきたいけれど怖いという葛藤から泣いてしまうことがあるからです。

このように、人見知りは成長過程で、記憶する脳が育ってきた証拠でもあり、身近な人との信頼関係が築けている証でもあります。

1歳~2歳の発達状況や行動

1歳〜2歳になってくると、行動のまねや物を転がすなど、様々な行動をとるようになっていきます。どのような行動をとるか、具体的に見ていきましょう。

身近な人の行動をまねすることで生活に必要な行動を身につける

1歳前後にはつかまり立ちや伝い歩きもできるようになり、歩き始めるようになります。この時期は運動機能の発達がめざましく、行動の範囲も広くなります。これまでに培われた安心できる関係や環境を基盤に、身近な人や身の回りにあるものに対して自発的に働きかけていきます。

なんでも自分でやりたいという自我も芽生え、身近な人の興味ある行動をまねし、物をつまむ、紙をめくる、なぐり書きをする、物を転がす、スプーンを使う、コップを持つなど生きていくうえで必要な数多くの行動を身につけます。大人のすることをよく見ていて同じようにしたがり、一緒に洗濯物を畳むなどのお手伝いや、積み木を車に見立てて遊ぶような見立て遊びが盛んになります。こうした行動をすることによって、お子様は自分にもできるという自信を持ち、自発性を高めていきます。

できることが増えてきたら、そっと援助しながら自立に向けての意欲を育てます。できたときには「できたね」とその姿を認め、満足感や達成感が味わえるようにしてあげましょう。また、お子様の行動範囲や遊びの広がり、動線などを考慮して、ケガをしないように家具や遊具などを安全に配置し、十分に体を動かせる環境を整えてあげるようにしましょう。

自分の思いを伝えるために、言葉や指さしや身ぶりなどで表す

1歳前後で「マンマ(ご飯)」「ブーブ(車)」など意味のある単語を発するようになります。

2歳前後になると「ワンワン イルヨ」など、2つの言葉をつなげた二語文を話すようになり、同時に自分の思いを伝えたいという欲求も高くなってきます。日常生活に必要な言葉もわかるようになることで、自分のしたいこと、してほしいことを言葉や指さしなどで表そうとします。

行動範囲も広がり、他の子どもとの関わりも少しずつ求めるようになります。自分が感じた喜びや感動を、自分に共感してくれる大人や友達に伝えようとしたり、一緒に体験したりしたいと望むようになります。

2歳~3歳の発達状況や気になる行動

幼児期の気になる行動は成長の証拠

2歳〜3歳に成長すると、より自発的に行動します。また、思うように行動できず泣き出してしまう、というような経験するのも特徴です。

イヤイヤ期は自我や情緒が順調に育っている証拠

2歳頃になると、知能が発達して自我が芽生え、大人の手を借りずに何でも自分で意欲的にやろうとしますが、自分の思い通りにいかなかったり、受け入れられなかったり、自分でできなかったりして、欲求が妨げられることも経験します。

この頃のお子様はまだこのような状況にうまく対処できないので、何事にも「イヤ」と言ったり、時にはかんしゃくを起こしたり、反抗したりして自己主張します。これは、自我が順調に育っている証拠でもあります。

また、わがままを言ったり、食べ物の好き嫌いをしたりしてお母様を困らせることもありますが、それは情緒が複雑に発達してきたという証でもあります。この時期は、何でも自分でやりたいと思う反面、お母様に見守っていてほしいという自立と甘えの間で揺れているので、お子様に振り回されていると捉えるのではなく、揺れる気持ちを受け止めて、根気強く見守りましょう。

お子様の言葉をくり返したり「そうなのね」と気持ちを受け止め、抱きしめたり、体に触れたりするのも効果的です。

両足でジャンプするなど運動機能が発達する

2歳頃になると、しっかり歩けるようになり、歩行の機能が一段と進みます。走ることや、ちょっとした高さならまたぐこともできるようになるため、階段を昇るようにもなります。また、両足でジャンプするなど、基本的な運動機能も伸びてきます。

体を思うように動かすことができるようになり、身体運動のコントロールもうまくなるので、リズミカルな運動や音楽に合わせて体を動かすことを好むようになります。活発に体を動かしたり、歩いたりすることが楽しい時期です。行動範囲はますます広がるので、散歩に行くときには、道路など危ないところでは、手をつなぐようにしましょう。

3歳~4歳の発達状況や気になる行動・言動

3歳〜4歳になる頃にはルールを覚え始め、言葉のバリエーションも増えます。また、知らないことを大人に聞くようになります。疑問点を無視せず、しっかり寄り添うことが大事です。

お友達との遊びの中で社会性を学び、成長しています

3歳頃になると、基礎的な運動能力が育ち、話し言葉の基礎もでき、食事や排泄なども自分できるようになってきます。自我がよりはっきりしてきて、1人の独立した存在として行動しようとします。そして、他の子どもとの触れ合いの中で、順番やルールなどを学び始めます。この時期は注意力や観察力がますます伸びているため、友達と一緒に、身のまわりの大人の行動や日常経験していることなどをまねて、ごっこ遊びをします。他の子どもたちと触れ合うことで「自分中心」から「友達」を意識し、仲良くすること、譲り合うことを学びます。また、けんかをしたりして、相手の気持ちを知ることは、社会性の発達を促し、豊かな人間理解へとつながっていきます。たくさんの子どもたちと遊べる機会をつくってあげましょう。

「なんで?」などの質問が多くなるのは、知識欲が強くなった証拠

3歳頃になると、言葉はますます豊かになり、ものの名前やその機能などを理解しようとする知識欲が強くなります。そして、自分の行動や体験を通した現実的で具体的な範囲であれば、事前に結果を予測できるようになり、自分のしたいことにも意図と期待を持って行動できるようになります。さらに、簡単な話しの筋もわかるようになり、話しの先を予想したり、共感して考えたりできるようになります。

この時期に「なんで?」「どうして?」という質問が多くなるのは、知識欲が旺盛な証拠です。知りたいことについて、わかるまで質問を繰り返します。果てしなく続く質問もありますが、大切なのはコミュニケーションです。質問されたときには手をとめて、丁寧に向き合い答えてあげるようにしましょう。お子様は、お父様やお母様が一緒に考えてくれたことに喜びを感じます。また時には、質問に答えるだけでなく、お父様やお母様からお子様に「どうしてだと思う?」と質問をしてみましょう。

お子様が自ら考え答えることは、自主性や想像力を養うきっかけにもなります。お子様が自分で考えた答えを言えたら正解でも不正解でも、褒めてあげましょう。「すごいね」と褒めることでお子様の自己肯定感を高めることができます。

お子様の行動の変化は成長の証

幼児期の行動の変化は成長の証です。子どもは一人ひとり個性を持っていて、成長には個人差もあります。お子様は日々成長しています。年代別の発達状況はあくまでも目安にして、個性を尊重しながら、温かくお子様の成長を見守りましょう。

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