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子どもの問題行動とは?幼児期によくある問題行動と対処法を解説

「だめと言っているのに同じことを繰り返す」「ほかのお友だちが嫌がることをする」など、我が子が起こす問題行動に頭を悩ませているお父様、お母様は決して少なくありません。子どもの性格は生まれつきによるところも大きいですが、冷静に振り返ってみると、身近なところに原因がひそんでいる場合もあります。今回は幼児期によく見られる問題行動と、その原因・対処法についてわかりやすく説明します。

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ウチの子にもあった!幼児期によくある問題行動とは?

幼児期によくある問題行動4つ

幼児期に見られる問題行動は複数ありますが、ここでは代表的な事例を4つ紹介します。

1. 嘘をつく

ある程度成長すると、「悪いことをすると叱られる」とわかってくるので、保身のために嘘をつくことがあります。たまの嘘なら成長の証ですが、つかなくてもいい嘘をつく場合は別の問題を抱えている可能性があります。

2. 注意しても同じことを繰り返す

「だめ」「やめなさい」と注意しても、すぐにまた同じことを繰り返します。それが危ないことやだれかを攻撃することであってもやめないので、親が最も悩むパターンです。

3. 聞こえているのに聞こえないふりをする

何を言っても知らんぷりで、返事もせず、聞こえていないふりをします。反応がないので親もつい声を荒げてしまい、後で自己嫌悪に陥ってしまうという話は多いようです。

4. すぐに暴れたりものを壊したりする

何かあるとすぐにかんしゃくを起こし、暴れたり、ものに八つ当たりしたりします。一見すると意味のない行動のように思えますが、実は子どもがかんしゃくを起こすのにはちゃんとした理由があるといわれています。

子どもの発達段階で見られる問題行動

子どもの問題行動には個人差がありますが、発達段階別に見るとそれぞれに特徴があることがわかります。たとえば、乳児期は自分の感情や気持ちを誰かに伝える術を知らないため、不快な思いをしたり、嫌な気分になったりすると泣いたりぐずったりするのが一般的です。また、手当たり次第にいろいろなものを触ったり、口に運んだりしますが、これらは興味や好奇心から来ているものなので、問題行動には含まれません。

一方、幼児期になると自我や独立心が芽生え、自分に注目してもらいたい、気づいてもらいたい、自分でやりたいという欲求が出始めます。こうした欲求が満たされないと、かんしゃくを起こしたり、怒りや乱暴行動を起こしたりするようになります。

さらに就学前頃になると、言語の発達により、行動よりも言葉で自分の気持ちを表現しようとします。その結果、大げさな話や作り話をするといった問題行動が目立つようになります。

ちょっと待った!叱る前に子どもの行動を心理的に考えてみる

たまの問題行動は成長の証

幼児が問題行動を繰り返すのには何らかの理由があります。頭ごなしに叱りつけているだけでは根本的な問題は解決しませんので、カッとなって叱ってしまう前に、子どもの行動を冷静に分析してみましょう。

たまの問題行動は成長の証と考える

子どもは成長過程でさまざまな知恵を身につけていきます。たとえば、1歳児ではまだ善悪の判断がつかず、叱られるとびっくりして泣いたりぐずったりするのが一般的ですが、2~3歳くらいになるとどんなことをすると怒られるのかある程度判断できるようになります。その結果、失敗を隠そうとしたり、その場から逃げたりして身を守ろうとします。

こうした保身行動は年齢を重ねるごとに巧妙になり、嘘をついたり、知らんぷりをしたりするようになります。大人からすると、「なぜすぐばれるような嘘や言い訳をするのだろう」と不思議に思いますが、子どもは自分にできる限りの精一杯の保身をしているだけなのです。自分の身を守ろうとすること自体は決して悪いことではなく、むしろ成長の証ですので、たまのことなら大目に見てあげてもよいでしょう。

問題行動をひんぱんに繰り返すのは子どもからのメッセージ

つかなくてもいい嘘をついたり、何度注意してもすぐに同じことを繰り返したりする場合は、子どもからの見えないSOSである可能性大です。

たとえば、自分に注目してほしいのに無視されたり、おざなりに扱われたりした場合、子どもは「ただ話しかけてもだめだ」と思い、大人が嫌でも注意を向けてくれるような状態を作ろうとします。それがかんしゃくであったり、大げさな話しや嘘だったり、他人への攻撃だったりするわけです。

問題行動はあくまで大人の注意を引くための手段であり、本当の目的が達成されないと、いくら叱りつけても同じ行動を繰り返すので注意が必要です。

子どもの問題行動に親はどのように対処するの?

問題行動を繰り返す幼児の根底にあるのは「見てもらいたい」「気づいてほしい」という欲求です。何度注意しても同じことを繰り返されると、「わざと困らせようとしているのでは?」と思い込み、ついカッとなってしまいがちです。

そんなときは一度深呼吸して、子どもになぜ問題行動を起こすのか冷静に尋ねてみましょう。最初のうちは「イライラしたから」「暴れたくなったから」といった返事がかえってくると思いますが、根気強く尋ねると、「話しを聞いてほしかった」「かまってほしかった」などの本音が出てきます。

本音がわかったら、その思いを受け止めたうえできちんと対応します。すると子どもは問題行動を起こさなくても、自分の気持ちを理解してもらえることがわかり、今度は言葉で伝えようとするでしょう。

幼児が問題行動を起こすのはそれ自体が目的ではなく、その裏に正当な理由があるということを親が理解して対処すれば、自然と問題行動はなくなっていくはずです。

問題行動の原因は親にある?家族で問題に向き合ってみましょう

幼児が問題行動を起こすかどうかには個人差があり、たとえば、言葉が遅くて自分の気持ちをうまく伝えられない子どもは感情が爆発しやすい傾向にあります。

一方で、幼児が問題行動を起こす原因の一端が親にある場合もあります。忙しさにかまけてつい子どもの相手を後回しにしたり、スマホばかり見ていて子どもに注意を払わなかったりすると、子どもはあの手この手で何とか親に振り向いてもらおうとします。

その行動がエスカレートすると、暴れる、他人を攻撃する、言うことを聞かないといった態度をとるようになります。たいていの場合、親に悪気はないのですが、そのぶん自分たちに原因があることに気づかず、問題行動が長引く可能性があります。

我が子の問題行動が目立つようになったら、子どもばかりを叱りつけるのではなく、親自身も自分の生活を振り返ってみましょう。できれば家族全員で話し合い、お互いを客観的に見るようにすると問題点が見つかりやすくなるはずです。

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