子どもの考える力・思考力を育てるためにできること
自立した大人になるために。子どもの「考える力」を育てる4つの方法
子どもを本当の意味で成長させるためには、子どもに「考える力」を身につけさせることがとても重要となります。「考える力」とはいったいどのようなものか、子どもがしっかりと「考える力」を身につけるためにはどうしたらよいのかなどについて、詳しくご紹介します。
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自分で考える自立した大人になるには
子どもの成長のためにも必要不可欠な「考える力」というのは、勉強における計算などの「問題を解く力」とは異なるものと認識しましょう。幼少期における子どもに本当に必要な「考える力」というのは、子どもがなにかの問題に直面してしまい決断を迫られた場合に、それを子ども自身が親の力や意見を借りずに、しっかりと考えて自分なりに対処・解決する行動ができる力のことをいいます。
子どもが、自分の頭で問題の対処法や解決法を身につけて成長することは、「自分の力で生きていける、自立した大人」となるためにも欠かすことができない大切な要素であるでしょう。近年の家庭環境としては、「子どもの前になにかしらの問題や困難が立ちはだかったときに、親子なのだから、親である自分がサポートしなければ!」と考える傾向にあります。
一見すると子ども思いの親のように感じてしまいますが、子どもが自分で考えて、対処方法を考える機会を奪ってしまっているともいえるでしょう。このように困難な状況を体験せずにすべて親が対処してくれた状態で大人になってしまうと、対処するための知識が足りない状況になってしまいます。
そして、親の手の届かない社会で困難や問題に直面した場合に、そのように対処・解決していけばいいのか全く分からない状況になってしまうでしょう。その結果、壁が立ちはだかるとすぐに逃げる・放置する・周囲にすがりつくということでしかできない大人になってしまうリスクが非常に高いのです。
一方で、子どもの頃から、なにか困難や問題が起こった場合は、自分なりに向き合って対処・解決を試みる考える力を身につけてきた子どもは、社会に出てからでも「なにか問題があっても、その問題にしっかりと向き合い、対処や解決を考えられる」大人になることができるのです。問題解決のためにどうすればいいのかということを自分で考えられる思考力、それこそが子どもに必要な真の「考える力」といえるでしょう。
考える力を育てる方法
困難や問題にぶつかった際に、その対処や解決方法を自分で見つけるための「考える力」を子どもに身につけさせるためには、以下のような方法が有効です。
1.好きなことをとことんやらせてみる
子どもは好きなことをしているときこそ、集中力が発揮されます。その「好き」な気持ちをより高め、深めるために、子どもなりの試行錯誤を繰り返していくことでしょう。この試行錯誤をする時間こそが、考える力を養うことができるのです。おもちゃで遊んだり絵を描いたりなど、自分から動くタイプの「好きなこと」はどんどんやらせましょう。
2.さまざまな体験をさせてみる
虫取りや工作、実験、料理、近場のアウトドアでの探検ごっこなど、さまざまな体験をさせてみましょう。このような教育から得た経験や知識の積み重ねが、「アイデアの引き出し」を多く作り、考える力をさらに身につける助けになります。
3.疑問を一緒に考えて調べてみる
さまざまな言葉や物に興味を持つようになると、「〇〇ってなに?」などの説明を求める質問の言葉が増えます。その時にはすぐに教えるのではなく、できる限り「子どもと一緒に考えて調べてみる」ようにしましょう。大人は子どもにとって先生です。疑問について調べる方法を教えることで、考える力が身につくだけでなく、調べる過程でいろいろなことに気付く」「話す・聞くという力も伸ばせる」などというメリットも得られるでしょう。
4.子どものすることに手や口を出さない
もちろん、周囲に迷惑をかけることは親として止める必要があります。しかし、困難に立ち向かっている子どもが、自分で考えて行動している場合は、見守ってあげるようにしましょう。ついつい、手や口を出してしまいがちですが、子どもの成長のためにぐっとこらえるようにしましょう。
まとめ 子どもの探究心や好奇心を尊重しよう
子どもの考える力とは「子どもがなにかしらの困難や問題に直面したときに、それを解決するための対処法を自分で見つけるための力」のことをいいます。親や兄弟が、子どものためを思って、いろいろなことに手や口を出してしまうことは、子どもが自分で考えて行動する機会を奪ってしまうことにつながる恐れがあります。
そのため、親や家族が良かれと思ってあれもこれも手出し口出しをすることは、子どもが自分で考える機会を奪ってしまうことにもつながりますのでおすすめできません。子どもが、自立した大人になってしっかりと社会生活を送ることができるように、子どもの探求心や好奇心を尊重して見守る必要があるでしょう。