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【魔法の言葉】発表力を後押しする言葉

自分の得意なことや体験したことなら、誰だってみんなに伝えたくなるものです。自分の思いをまわりの人に上手に伝えることができたら、それはお子さんの自信につながります。

今回は、発表力を伸ばす言葉をご紹介しましょう。

 

大人もそうですが、特に子どもは、強制されたり、無理強いされたりするのが嫌いです。人前で話す力を伸ばそうと言うときにも、「とにかく話してみなさい!」 のような一方的な言葉はかえって子どもを委縮させてしまいます。

 

伸芽会の教室では、絵画や運動、集団行動など多くの場面で、自分が思っている事や自分ができることなどを発表する機会があります。「誰かやってくれる人?」 と聞くと、「はい!」 と元気よく手を上げるお子さんもいれば、自分からやりたがらないお子さんもいます。”できないかもしれない” という不安があって、体験したことがないことに関しては、自信がないのです。

 

最初から自信をもって自分らしさを発揮できるお子さんばかりではありません。”できた” ”話せた” と何度も成功体験を積み重ねることで、少しずつ身についていくものなのです。まだ人前で話すのが苦手な子に発表してもらう時、伸芽会ではこんな魔法の言葉をかけます。

 

「みんなにおしえてあげて!

 

たとえば、「夏の思い出を絵に描こう」 という絵の課題で、カブトムシを描いたとしたら、「カブトムシを捕ったの? すごいね! みんな知りたがっているから、捕り方を教えてあげて」 と声をかけたりします。 「どんな絵を描いたの?」 と絵そのものについて尋ねるよりも、「みんな知りたがっているよ」 と、その子が体験したことを話してもらうのです。そうすると、発表が苦手なお子さんも、自然と 「みんなに教えてあげよう」 という気持ちが生まれて話し始めます。

 

そうやって「話せた!」 体験を積み重ねて行けば、人前で話すことにもだんだん慣れて行きます。

子どもが自信をもって自分の話しをするためには、「人に伝えたくなるような体験」 が必要です。

さまざまなイベントへの参加や、新しい体験にも意欲的になれるように、ご家族で励ましてあげましょう。

またその際は、お子さんの話しをしっかり聞いてあげてください。お子さんがその体験から何を感じたのか、お父さまお母様がお子さんの話しを聞いてあげ、受け止めてあげることが、次のステップに繋がっていきます。

 

受験で求められるのは、発表できる力だけではありません。先生の話やお友達の意見に耳を傾けられることも大切です。というのも、発表力=コミュニケーション力なのですから。

 

NGワード : 「とにかく話してみなさい!

強制力のある言葉で無 理強いするのではなく、「話してみようか」など、やわらかいニュアンスの言葉や、やってみたくなるような誘いの言葉に変えましょう。

 

 

●監修

伸芽会教育研究所 主席研究員

佐藤眞理 先生

雙葉小学校、聖心女子学院初等科、白百合学園小学校などに多数の実績を誇るベテラン教師。

 

 

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